「今日この頃」2011年1−3月のバックナンバーです                     トップページへ

3月31日「9日間を精一杯闘います」

 選挙期間中には、HPの更新ができなくなりますので、今日が4月11日までの間の最後の更新となります。本当なら、街頭でお聞きした声などを紹介したりしながら、選挙戦での様子もお伝えしたいのですが、「不特定多数への法定外文書図画の頒布」にあたるとして、それができませんので、せめて街頭行動の予定だけでも入れておきます。街頭で見かけましたら、是非お声かけなどよろしくお願いします。 選挙期間中の街頭行動予定はこちらから
 さて、告示を明日に控え、本来なら「いよいよ」という気持ちに切り替えなければならない時ですが、昨日も述べましたような状況の中で、いつもとは違う運動形態を取っていることもあり、これまでの2回の闘いとは違う告示前日という感じです。
 しかし、今回の東日本大震災の被害の甚大さが提起しているのは、この日本の国のありようが問われている面も大きいと思われます。被災地に対する救援・被災対策の遅延を見たときに、この間の市町村合併や公務員削減の強行による地域の行政拠点と住民ネットワークの後退がなければ、防げた被害もあるのではないでしょうか。そして、財政的に地方自治体が追いつめられ、住民の安全とひきかえに原発の受け入れを強いられてきたような政治が見直される時ではないかと思います。
 これらのことを踏まえたとき、この高知県政において、優先的に進めていく施策を県民の皆さんとの合意で具体化していくべきだと思います。命の安全と健康の安心、学びと働く場と暮らしの保障、それにつながるあらゆる課題としっかり向き合えるように頑張りたいと思います。

3月30日「告示を控えて」

 昨日は、潮江地域を連携させて頂いている先輩市議とともに挨拶回りしていて、話題になるのは東日本大震災のことと南海地震にどう備えるかというお話しになります。東日本大震災の支援のあり方についての提言や南海地震で津波が来たときにこの地域ではどこに逃げるのか。自主防災会をどう立ち上げるのか。などなどさまざまなお話しをしながらも、この時期だからこそ取り組みが加速化できるのかもと感じたところです。途中で立ち寄った電気屋さんやホームセンターには、見事に単一乾電池は品切れで入荷の予定は立たないと言うことです。実は、事務所スタッフが、街頭から訴えるためのハンドマイク用の予備乾電池を購入するために回ったときも、ほとんどの陳列棚が空っぽという状況でした。その一方で、ホームセンターには、防災用品の品揃えが増えているという感じです。
 いよいよ告示まで、あと二日。しかし、被災地の皆様や被災地の方を案ずる県民のみなさんことを考えると、気持ちはなかなか臨戦態勢という感じにはなれないというのが、正直なところです。

3月29日「準備をすればするほど不安が」

 3月19日のこのコーナーで、「自転車で移動し、連呼はせず、街頭からハンドマイクで政策を訴えるということを基本にし、春野地区、土佐山・鏡地区については、自動車で移動して訴えさせて頂きます。この際も、移動の間は連呼しない」と言うことの考え方をご報告しました。しかし、4月1日を目前に控えて行程表を組んだり、自転車への装備のことを準備すればするほど、いろんな困難に直面しています。
 自転車で移動し、きめ細かく街頭から訴えるとしても、その移動に時間がかかりすぎるという面もあり、急傾斜の団地の下では、心が折れるようなこともあります。例えば二日目の行程予定では、4カ所の団地を登ることになっていますし、50カ所近い街頭からの訴えが組み込まれていますが、愛車(写真)がくたばる前に、自分自身がくたばりそうな気もします。さらに、どうやっても自転車だけでは、9日間で市内一巡は困難ですし、春野地区、土佐山・鏡地区以外でも選挙カーを利用せざるを得ない行程も出てきそうです。
 それより何より、本来訴えたいことが有権者のところまで届くのかどうかも不安になっています。




3月28日「第2回南海地震対策再検討特別委員会」

 本日、県議会に設置された南海地震対策再検討特別委員会が開催され、改めて現在の全国的な被害状況や県内の被害状況、被災県への支援状況、県災害対策対策本部から支援本部に移行したことなどが報告されました。
そして、県に新たに設置されたプロジェクトチームでは、東北関東大震災を受けて南海地震対策を再検討するため、、2012年度末までに、ステップ1で「東北地方太平洋沖地震の検証」を徹底的に行い、ステップ2では「想定される南海地震の特性」を明らかにし、「南海地震対策の再検討」を行いながらステップ3で「南海地震対策の見直し」を行うこととしています。
 その流れと並行した形になるかもしれませんが、特別委員会としては、「東北地方太平洋沖地震の被害状況や対応の随時の把握」「県としての南海地震対策の取り組み状況の把握」「国における南海地震対策のソフト・ハード対策」「県内の南海地震対策の現地調査」「県外の地震被災地の現地調査」「地震災害に関する専門家からの聴取」「原子力発電所の地震災害に対する調査等」について調査していくことの確認をしたところです。

3月27日「報告書の委員名簿から削除の申し出」

 昨日、新図書館基本構想検討委員会が開催され、最終報告書が取りまとめられました。
 議会に対しては、「合築・追手前小跡地という骨格は否定はされなかった」ということでの「大筋合意」の検討委員会中間報告書の段階で関連予算を提出し、「中間報告」も「最終報告」も骨格は変わらないから、「中間報告」で審議してくれと言うやり方には、これまでも疑義を唱えてきたたものです。
 検討委員会そのものも「結論ありき」のための「手続き」に過ぎなかったのかと感じざるを得ない今回の進め方に対して、「結論ありきで議論する検討委員会であるなら受けない」と言ってたという委員が、「県政・市政史上に汚点を残した」と指摘し、「知事と市長の二人で決めた結論を変えんがやったら我々に議論させるな。こんなやり方は検討委員に対して失礼。報告書の委員名簿から外して欲しい。行政の思惑だけで進める委員会の委員でいたくない。」と思いをぶつけられました。委員長は「あなたの意見も、報告書には盛り込まれている。それは残って、名前を外せと言うのはいかがなものか。」半分脅しのようにも聞こえましたが、他の委員は、この委員の投げかけにどのように応えられるのでしょうか。
 この基本構想をもとに、6月までに、新図書館の一体的整備のための基本計画がまとめられることになります・そして、基本計画がまとまった段階で、県議会に報告されますので、それについて注視したいと思いますが、そのような役割が果たせますよう、まずは、4月10日に向けて頑張らなければなりません。

3月26日「『人々の善意を点から線にするために』」

 前週が「東北・関東大震災」特集、そして、今週が「原発震災」特集となっている「週刊金曜日」ですが、少しご紹介させて頂きます。まず、広瀬隆さんの「原発震災 破局は避けられるのか」にはじまって、 「放射能漏れに対する個人対策 」「放射線に「健康に影響のない」レベル なんてない。」「新潟市 放射線測定をめぐる不可視な実態  原子力避難民の健康被害を見落とすな! 」「槌田敦・元名城大学教授に聞く 「想定外」という言い訳は通用しない」「カネの力で原発を押し付けた悪徳商法「東京電力」という名の罪深き企業」「福島の原発震災を越える危険性浜岡原発をそっこく止めろ! 」「官邸と東電が情報隠しをする一方で民主党はじめ全政党で強まる原発見直し」「緊急声明  上関原発建設中止を求める ジャーナリスト・言論文化人の会」の記事など、今、「原発震災」について、あまり報道されていない知りたいことが書かれています。基本は定期購読ですが、店頭で扱っている書店もありますので、是非手にとって読んで頂いたらと思います。
 また、今週号の「経済私考」というコラムに仙台在住のフリープランナー谷村智康さんの寄稿がありますが、被災後も仙台で暮らし、ボランティアなどをしている中で、被災者支援のあり方でメッセージが届けられていますので、週刊金曜日「編集長ブログ」からもご覧いただけるようになっていますので、こちらからご覧になって下さい。「現地に、被災者支援に行けなくて自分の無力に苛まれている人も、そうした思いを形にする時が、もう少しでやってくる。だから今は力を溜めて待っていてください。」と呼びかけられています。私の所にも、どうやったら、現地にボランティアで入れるかという問い合わせなどもあります。谷村さんは、被災地からの「一時脱出」が進んでいったときに、身近なところでの支援が可能になるといわれています。

3月25日「修学旅行事故」

 1988年3月24日、中国・上海市郊外で修学旅行中に列車事故で犠牲になった高知学芸高の生徒27人、教諭1人を悼む23回目の慰霊式が昨日営まれました。
 昨年の2月定例会質問で取り上げて以来、ずっと胸につかえている課題でもあります。式の後の、遺族と学校側との話し合いにおいても、遺族が求めている上海での慰霊祭の開催や事故報告書の見直しについても進展は見られなかったと報じられています。
 遺族の申し入れがあれば、話は聞かせてもらうと答弁された知事にもこのことと向き合ってもらうことを願っています。
 高知県は、もう一つの大きな修学旅行事故が歴史に刻まれています。28名の南海中の生徒を失った紫雲丸事故からは61年目を迎えていますが、この事実も風化させてはならないこととして高知県民は胸に刻んでおくことが必要だと思います。先日、この事故のことについてもっと勉強するようにと「紫雲丸はなぜ沈んだか」という書籍の一部コピーを頂いたが、選挙が終わったらちゃんと購入して改めて読み返してみたいと思っています。

3月24日「原子力の専門家が原発に反対するわけ」

 東京都内の水道水から乳児向け飲用基準の2倍を超える放射性ヨウ素131が検出されたということで、「乳児にペットボトルのミネラルウオーターなどが優先的に行き渡るようにお願いしたい」と協力が求められはじめ、地域によってはペットボトル入りの飲料水が店頭から不足する事態が生じ始めています。
 改めて、原発震災の恐ろしさが明らかになっています。「原発さよならネットワーク」から、随時メールが送られてきますが、昨日送られてきた3月20日に行われた小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)の講演【原子力の専門家が原発に反対するわけ】は必見の価値があります。私も、時間の関係でまだ全部を見ることはできていませんが、是非ご覧頂きたいと思います。
 そして、原発依存のエネルギー政策を改めさせていくことが求められています。

3月23日「被災地へ『しあわせ運べるように』」

 昭和小学校の卒業式に出席してきました。被災地からも卒業式の便りがある中、式の冒頭はこのたびの東日本大震災の犠牲者への黙祷に始まりました。
 校長先生は、卒業生たちに「人はいざというときに助け合うものである」という言葉を贈られました。「被災地で助け合いながら生きている、南海地震といずれ向き合う高知県民にとって感動と勇気、希望を与えてくれている。これから歩んでいく道で、仲間がきっと支えてくれる。仲間を大切にし、互いに支え合おう。」と述べられました。今日市内での卒業式、被災地での卒業生たちにどれだけの思いを馳せることができたのかなと思ったことでした。
 昭和小学校でも歌われた「旅立ちの日に」が、被災地の学校でも歌われています。でも、今年は、被災地の皆さんを励ます意味でも、16年前の1月17日に、阪神淡路大震災の復興を願って音楽の先生、臼井真さんによって作られた「しあわせ運べるように」が、「神戸」をそれぞれの被災地名に置き換えて歌われてもいいように思ったものです。
一. 地震にも 負けない 強い心をもって
   亡くなった方々のぶんも  毎日を大切に生きてゆこう
   傷ついた神戸を もとの姿にもどそう
   支えあう心と明日への希望を胸に
   響きわたれ ぼくたちの歌  生まれ変わる神戸のまちに
   届けたい わたしたちの歌
   しあわせ運べるように
二. 地震にも 負けない 強い絆をつくり
   亡くなった方々のぶんも  毎日を大切に生きてゆこう
   傷ついた神戸を もとの姿にもどそう
    やさしい春の光のような未来を夢み
    響きわたれ ぼくたちの歌 生まれ変わる神戸のまちに
    届けたい わたしたちの歌
    しあわせ運べるように

3月22日「被災者感情を逆撫でする行為」

 須崎市を中心にカンパチ、タイの養殖被害が大きいことが心配されており、その甚大さは県内水産業被害の大半を占めています。そんな中で、逃げ出したカンパチを釣るために釣り人が集まっているという報道などがされています。
 被災地では、諸外国から「震災の最中で日本人が見せた態度は間違いなく評価に値するだろう。」と賞賛されている一方で、この高知で被災者の感情を逆撫でするような行為が、横行していることは大変残念です。
 捕れたカンパチをいけすに戻したり、売り上げの一部を漁協に寄付したりということもなされている中だけに、改めて頂きたいものです。

3月21日「避難所運営に『居住福祉』の視点を」

 昨日も、避難のあり方で少し述べましたが、阪神淡路大震災の教訓として「避難所の居住福祉」のあり方について指摘される神戸大学・早川和男名誉教授のコメントが週刊金曜日3月18日号に掲載されていましたので紹介させて頂きます。
 「大きな避難所ではストレスが多く、寒くて具合が悪くなったり、トイレ事情が悪いため水を飲まなかったりして900人以上が亡くなった。山の中などの仮設住宅で孤独死や自殺などで200人以上、復興公営住宅では650人が亡くなっている。抽選によって住居を割り当てられ、コミュニティを失ったことが最大の原因。今回の地震では、できるだけ早く家族や近隣住民が一緒になるように公民館や保育所などの小規模の施設に移すことが求められている。避難所の居住福祉が、その後の命を守る」と話されています。被害の大きさから小規模施設の確保がなかなか困難かもしれないし、仮設住宅も簡単には整備されないだろうが、「居住福祉」の視点は、きちんと持ちながら避難所運営にあたることが求められています。

3月20日「避難先での配慮を」

 警察庁によると、今日の正午現在で、東北など12都道県警が確認した死者数は8133人に上り、行方不明者1万2272人と合わせて2万405人となり、重軽傷者は18都道県で計2612人にのぼっています。
 現在、避難所生活を送る被災者は2176カ所、38万人に上り、劣悪な環境下での生活を強いられています。そのため、早期の仮設住宅建設など被災現場での生活再建自体が困難と判断し、受け入れ先の確保を急ぐため、一定期間、分散して被災地から移転させる考えを政府は表明しました。
 私が、日頃から災害復興のあり方について、学ばせて頂いている関西学院大学の災害復興制度研究所は、被災地の外に避難する人が「漂流」しないように、公営住宅で受け入れ、全国で通用する「被災者カルテ」を整備するべきだ、などとする提言を発表されました。しかし、公営住宅だけでの受け入れは困難な中で、民間住宅なども含めて、広域に分散的に受け入れるようなことになった場合に、どうしても避難先でのいろんな課題がでてきます。そのことに意を用いた受け入れ先の対応が必要ではないかと思われます。

3月19日「任期最後の定例会は閉会、しかし」

 昨日、2月定例会が閉会しました。新図書館議論や雇用拡大、産業振興計画、日本一の健康長寿県構想の課題などさまざまな議論がありましたが、決して納得のいく形の任期最後の定例会とは言えませんでした。また、一週間前には、東北地方太平洋沖地震が発生し、未曾有の被害が出るなど、大変な状況での定例会後半となりました。
 さて、閉会後早速に立ち上げた「南海地震対策再検討特別委員会」が、早速開会され、危機管理部からの総合的な報告と水産振興部、土木部からの被害状況の報告などを受けました。会としては、特に急がなければならないこととして、被災地への緊急の支援体制や被災地からの受け入れ態勢などの仕組み作りを急ぐことなどについての意見が多く出されました。次回は、その後の状況や今後の調査項目などについて、28日に開会することを確認して、散会したところです。
 ところで、昨日も報告させて頂いた「選挙期間中の選挙運動のあり方」についてですが、今朝の新聞にもありますように、各自の判断と言うことになりました。私もスタッフの方からいろいろな意見を頂いていた中で、私は、その記事の最後にも触れられていましたが、「自転車で移動し、連呼はせず、街頭からハンドマイクで政策を訴える」ということを基本にしたいと思います。ただし、春野地区、土佐山・鏡地区については、自動車で移動して訴えさせて頂きます。この際も、移動の間は連呼しないと言うことになります。
 その意味では、私の訴えが有権者のみなさんに十分に届きにくいことになるかもしれませんが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。

3月18日「投票行為の自粛は回避しなければ」

 私の住むマンションでも、被災地への救援物資の提供が呼びかけられ、管理会社が窓口となって、提供の受付を始められています。支援の輪が、いろんな形で始まっています。
 そんな中、昨日、東日本大震災で被災した自治体での4月の統一地方選を延期する臨時特例法案が衆院で可決され、今日の参院本会議で成立する予定です。
 「被災自治体で予定されている統一地方選の首長選、議員選に限り、2カ月〜6カ月の範囲内で投開票日を延長する。具体的な延長幅は政令で別途定める。延期をする自治体は、総務大臣が県市町村の選挙管理委員会の意見をふまえて指定する。」となっています。
 当初から、被災者救援と被害拡大阻止に全力で取り組むべきであって、全国で統一的に延期すべきとの声もありましたが、被災地限定と言うことになりました。
 昨日、緊急に開催された県議会会派代表者会でも、「選挙期間中の選挙運動のあり方」について、議論がされました。いわゆる選挙運動の自粛についてであります。しかし、選挙が行われる以上は、有権者の皆さんに対して、候補者としての県政にかける思いや政策は届ける必要があり、それによって判断してもらわなければなりません。ただ、その届け方に、今までもさまざまな批判はありました。連呼して回るだけの候補者カーの喧騒ぶりなどはある意味見直しのきっかけになるかもしれません。本日も、会派代表者会が開催されますが、「自粛の申し合わせでなく、各候補者が個々に判断すること」になるのではないかと思われます。いずれにしても、有権者の「投票行為の自粛」にだけはならないようにと願っています。
 私の対応も、ほぼ確認しておりますが、今日の会派代表者会を終えて、最終確認をして明日には、このホームページで発表したいと思います。

3月17日「被災した図書館は」

 昨日の議会運営委員会で、明日の閉会日に「南海地震対策再検討特別委員会」を設置することを確認しました。私たちの認識としては、未曾有の被害を出した東北地方太平洋沖大地震による本県被害状況の把握と本県及び被災地の復旧・復興のために空白期間をつくることなく対応し、東北地方太平洋沖大地震の被害実態の把握と検証に努め、その教訓を南海地震対策に反映させることだと考えています。しかし、簡潔に定めると言うことから、少し理解しにくい面もあるかもしれませんが、調査事項は「東北地方太平洋沖大地震から教訓を明らかにし南海地震対策の再検討と強化を図るための調査」となっています。
 具体的には、「東北地方太平洋沖大地震による本県被害状況の調査と本県及び被災地の応急・復旧・復興対策の検討。」「東北地方太平洋沖大地震の被害実態の把握と検証。」「東北地方太平洋沖大地震の応急・復旧・復興等に対する継続的な支援策の検討。」「東北地方太平洋沖大地震から教訓を明らかにし、南海地震対策の再検証を行い、「備え」の拡充・強化・迅速化の検討。」などが中心となるのではないかと考えます。委員数は15名となっておりますが、私もその一員に加えて頂くこととなっています。
 昨日、茨城県笠間市立図書館の丸地前高知県立図書館長から、震度6の笠間市立図書館の被災状況が送られてきました。書架の状況の写真など分かりにくいかもしれませんが、上の棚ほど書籍の落下が顕著です。また、エントランス部分が破壊され当分の間は閉館となる県立図書館ではありますが、機能面は維持されているので、県立図書館からさまざまな情報提供がされており、県内の各市町村立図書館は大変助かっていることからも、改めてリスク分散の必要性が訴えられています。
 先日、総務委員会で「リスク分散」の必要性を訴えた私の質問に「地震後は閉館にする。もともと県立と市町村は機能と役割が違うのだから、分散したからと言って、補完し合うことはない。」というような受け止めの教育委員会に、少し諦めていましたが、やっぱりもっと真剣に考えて頂きたいと思うのです。
 また、丸地さんからは、「高知県が今回の震災被災者に対し「約200戸、足りなければさらに約200戸」の住宅を提供してくださるとの記事を見つけ、被災地の自治体職員として、また、被災地の一住民として、高知県の援助のお申し出に対し、一言感謝の気持ちをお伝えください。」との、メールも頂きました。
 今回の高知県のさまざまな救援支援の対応は極めて迅速なものがあると思います。私たちにできることは何かしたいと多くのみなさんがお考えのことだろうと思いますが、是非ご協力下さい。支援の窓口などはこちらから。

3月16日「新図書館関連予算総務委員会で可決」

 昨日の総務委員会で新図書館関連の補正予算案の採決が行われ、賛成多数で可決されました。私は、最終報告も待たずに、この予算を可決すれば「追手前跡地に合築」案にゴーサインを出す事になるということには、あくまでも慎重な姿勢であるべきとの立場から、削除を求める修正案に賛成しました。しかし、修正案が否決されましたので、その他の補正予算には反対していないことから、原案について賛成しました。ただし、その際に提出された「最終報告書を取りまとめ、議会に報告し理解を得るまでの間、保留することを求める」趣旨の附帯決議に賛成しましたが、これも否決されてしまいました。
 しかし、今日の委員長とりまとめの中に「基本設計に関する予算は、基本計画を総務委員会に報告、理解を求めた上での執行を求める」ということも盛り込まれる動きもあるなど、推進会派のみなさんとしても、何らかのチェック機能を果たさなければとの思いがあるのではと感じているところです。それだけ今回の新図書館関連予算の提出の仕方がイレギュラーであるということではないでしょうか。本日は9時半から議会運営委員会、午後4時から総務委員会となっています。
 さて、福島第一原発の危機的状況は好転するような状況にありません。この間指摘してきた「原発震災」が現実のものとなろうとしていることに、国民の誰もが危機感を抱いています。旧知の東京の市議会議員からメールが送られてきましたのでご紹介しておきます。2005年の衆議院予算委員会公聴会で神戸大学石橋教授が原発震災を強く警告した全文がこちらからご覧になれますので、是非ご覧下さい。
 東北地方太平洋沖地震から5日目。今日から明日にかけて寒くなりそうです。被災地で過ごされている方や救出作業に当たっている方も体調を壊さないように気を付けて頂きたいと思います。そして、一人でも多くの方が助かることをお祈りします。

3月15日「新図書館議論の手法に県民は納得感を感じているか」

 東日本大震災の被害状況、福島第一原発の炉心溶融対策などを気にかけながらも、再開された総務委員会。新図書館議論は、合築・追手前小跡地という骨格は、変えないというスタンスで議論しているから、このことに関する県民の意見は反映されることはないということが明らかになりました。結局、最初から一つの方向性が定められている中で、いくらよりすばらしい図書館を作ろうと議論をされたとしても、検討委員会の議論は「合築・追手前小跡地という骨格は否定はされなかった」ということでの「大筋合意」のための「手続き」に過ぎなかったのかなという感じがします。
 今日も、臨時的に議会運営委員会がありますので、まもなく登庁します。今日の議題は、未曾有の被害を出した巨大地震に対して、被害実態の把握に努め、南海地震に生かすことと本県被害状況の把握と応急復興に努めることからも、定例会閉会後も空白期間を作らずに対応できるようにし、さらに、改選後も委員の交替はあっても継続して取り組んでいくことを目的とした特別委員会設置についてです。名称なども含め、詳細はさらに詰めるとして、大筋の方向性としては、設置の方向性になりそうです。

3月14日「M9へと修正」

 いつの間にか東日本大地震と言われるほど、今回の地震の被害は広域化していますし、マグニチュードも世界で四番目となる9.0と修正されました。
 また、昨日も述べたように以前から心配されていた原発震災による被害も増大しそうな気配で、周辺住民の健康問題はもちろん、原発に依存してきた電力需要が充足されない事態で、「輪番停電」に入るなどの決定がされています。
 町毎壊滅状態というようなことをはじめ次々と、予想だにしなかった被害が明らかになる中で、国をあげた支援策が取り組まれる必要がありますし、被災地支援への国民の「善意」が新たなタイガーマスク運動となって結集されることになるだろうと思います。
 そして、高知では、支援のとりくみとX年後の高知への備えの見直しとを連携させていかなければならないと思っています。

3月13日「突きつけられる原発震災」

 地震の被害は、時間の経過と共に大きくなっています。
 その甚大な被害をしっかりと受け止めながら、あらゆる救援策を講じなければなりません。昨日、予定されていたドクターヘリの運航式も中止となり、早速現地に駆けつけています。国内はもちろん、海外からもさまざまに救援部隊が駆けつけていますが、一人でも多くの人命が助けられることをお祈りします。
 そして、今新たな人災が発生する可能性として「原発震災」が心配されます。巨大地震が原因で原発が深刻な事故を起こし、地震災害と放射能災害が同時に起こるという、人類がいまだ経験したことのない、想像を絶する災害のことであり、この危険性をもってしても原発優先のエネルギー政策は直ちに見直されなければならないという以前からの指摘をされてきたものです。
 05年7月に高知大学理学部教授岡村眞先生から「活断層から起きる地震の長期予測」と題してのお話を聞いたことを思い出したところです。岡村先生は、「日本の西南地域が活動期に入った今、四国を東西に横断している日本最大の中央構造線のズレが生じて大きな地震が起こらないとは言えない。」と四国の高速道路はこの中央構造線に沿って走っているし、その構造線から約6q南に伊方原発があり、この断層は8mのズレが生じると言われており、この中央構造線がずれると原発周辺は震度7クラスになると見られているとのお話でした。原発政策について、早急な見直しが必要なのではないでしょうか。

3月12日「徐々に明らかになる東北地方太平洋沖地震」

  昨日、午後2時46分ごろに発生した、三陸沖を震源とした国内観測史上最大のM8.8の「東北地方太平洋沖地震」の被害実態が夜明けと共に徐々に明らかになっています。今回の地震では、岩手県や宮城県、福島県の沿岸部が津波で壊滅的な被害を受け、大勢の人が行方不明になっており、全容が明らかになるのはまだまだですが、NHKが午前8時現在でまとめたところ、東北や関東でこれまでに227人の死亡が確認され、行方不明者も多数に上っているとのことです。
 大津波警報が出された高知でも、沿岸部の皆さんは不安な一夜を過ごされています。中土佐町の沿岸部に住む私の母も昨夜は避難場所で過ごしたそうです。沿岸部にお住まいの方は、十分気をつけていただきたいものです。また、東京で働く息子は「帰宅難民」となり、会社の近くで一夜を過ごして、今朝の7時半頃から出社して、仕事をしているとのことです。私は、最近寝室のコンセントに写真のような「停電センサーサーチライト」というのを付けて寝ており、普通はフットライトの役割をしており、停電になれば自動的にサーチライトがつくというもので、暗い中を懐中電灯を探さなくても良いという優れものですが、昨夜は改めて、装着を確認して寝たことでした。
 今回の、地震で東北地方を中心として被災地となられた地域での被害が少ないことを心からお祈りするばかりですが、様々なことについて徹底的に学ぶ必要があるのではないかと思います。そして、南海地震への備えを一日でも急ぎたいものです。
 今日は、私の予定もキャンセルされています。ドクターヘリ運航式も、午後からの「障がい者差別禁止条例学習会」も講師が毎日新聞社会部記者と言うことで、来高できなくなって中止となりました。
 なお、高知県の防災情報はこちらから



3月11−2日「東北でM8.8の巨大地震」

 総務委員会で、いざ図書館議案の審査という直前、宮城県沖で地震が発生したとの一報が入り、審議を中断しました。執行部も危機管理対応があることから、全ての常任委員会を散会し、月曜日に再開することとしました。
 高知にも最大2メートルの津波が予測される中、次第に、その地震の大きさが明らかになり、気象庁は地震のマグニチュードを8.8と修正し、国内最大規模であることが報じられています。仙台などでの津波の凄さに、被害の大きさを心配しますが、高知でも津波による被害が拡大しないことを念じています。

3月11日「供託は供託でも」

 いよいよ告示まで一ヶ月を切りましたので、本当ならそろそろ立候補手続きの供託金を持って法務局へ出向かなければならないのですが、私が先日法務局へ出向いたのは、費用弁償を受け取り拒否の意味も込めて続けている費用弁償の供託のためでした。4年間続けていますので、ついつい行き慣れた小津町の庁舎に出向いて、「いかん。駅の北に移っちょった。」と気づいて、愛自転車を駆って新庁舎に出向きました。木をふんだんにつかった内装ですが、「国の庁舎は金がかかっちゅうな」という感じです。
 今回で供託した95,000円を含めて合計は1,268,000円となりました。2月定例会の分などが支給されたら最終的には、135万円近くになるのではないでしようか。このような供託を続けなくてもよいように、次期任期中には、何とか見直しができるように、頑張らせて頂く機会を一ヶ月後に与えて頂きたいものです。
 今日の総務委員会では、いよいよ図書館議論に入っていくことになります。

3月10日「審査は総務委員会へ」

 米国務省のメア日本部長の「沖縄差別」発言は、許し難い問題として沖縄県民だけに止まらず、日本国民の怒りを買い、昨夕来日したキャンベル米国務次官補が「米国を代表して心から陳謝したい」と述べざるをえませんでした。
 しかし、このような本音があるからこそ米軍基地を沖縄に押しつけ続けてきた歴史があると言わざるをえないのではないでしょうか。本当に、いつの時代になったら差別と偏見のない真に対等な外交関係が築かれるのかと思わざるをえません。
 さて、昨日から、総務委員会が始まり、当初予算と補正予算の審査が続きますが、今朝は総務部の続きがあり、新図書館に関する請願書の提出者説明は明日冒頭の予定です。
 先日、高知駅でばったりお会いした検討委員さんのお一人に「このままで終わるのですか」と言われた言葉が、ずっと胸に引っかかっています。

3月9日「絶対必要な女性の参画」

 昨晩は、第101回国際女性デー高知県集会に参加し、大阪府豊中市の男女共同参画推進センター初代館長で「雇止めバックラッシュ裁判」解雇撤回闘争を闘い、今年1月最高裁で勝訴された女性政策研究家三井マリ子さんの講演を聴かせて頂きました。
 テーマは、「女性の参画で政治と社会はこう変わる」ということで、ノルウェーがいかにして女性の参画社会をつくり、その結果で政治や社会がどう変わってきたかについて昔と今を比較しながらのお話はとても1時間あまりでは、言い尽くせないほど中身の濃い内容でした。(写真左は、熱弁中の三井マリ子さん。右は、ノルウェーのお菓子で、当初は男のデザインのものだけだったのが、女性のデザインのものもつくるべきということでできたものだそうです。ちなみに味見させて頂きましたが、グミのようなお菓子で美味しかったです。)
 14世紀から20世紀初頭まで、デンマーク、スウェーデンの支配下に置かれ、第二次世界大戦中にはナチスドイツに占領されるという支配された経験を持つ国の闘いの中で、勝ち取ってきた女性参画社会には、「より質素に」「より自然に近く」「より平等に」という3つの価値感が根付き、今の「支え合いと連帯を重んじる社会、平等を大切にする社会、福祉社会を信頼する社会」が築かれていることを改めて学ばされました。
 昨年9月に、県庁職員労働組合女性部のふれあい交流会で、高知大学是永かな子先生にスウェーデンの社会制度についてお話を聞く機会がありましたが、スウェーデンでは、生活の上での「困難性」を、個人の問題にしないで、公的な責任として引き取る。そのような「困難性」を取り除くために制度として引き取る。公的責任の明確化として個人が無理なら社会が請け負うということが福祉の特徴としても言えるということなどは共通しており、「暮らしやすく、排除のない社会」が北欧の「当たり前」になっていることを感じたところです。
 岡林連合会長が、冒頭の来賓の挨拶で言われた「ノルウェーでできて、日本で、高知でできんことはない」という檄に応えられる闘いが今こそ必要です。

3月8日「社会を変える遺志」

 私は、4年前に高校時代の先輩が高知で「ひきこもりの親の会」を立ち上げて、取り組みをされている中、一緒に理解を深めて欲しいとの声かけを頂いたのが、「ひきこもり」の課題との出会いでした。以降、定例会や講演会に出席させて頂き、いろいろと学ぶ機会を与えて頂きました。そして、行政支援として何ができるのか、県議会の場でも取り上げ、高知県も、しっかりとそのことを受け止めて頂き、全国的にも早い段階で、「ひきこもり地域支援センター」を設置して頂いたり、家族サロンや当事者のための「集い」など居場所づくりへの支援もして頂いています。
 この4年間で、「ひきこもり」の課題について、取り組まれているいろんな方とお会いしてきましたが、そんな中でも、「全国引きこもりKHJ親の会」の代表をされていた奥山雅久さんは極めて印象深い方でした。その奥山さんが、2日に亡くなられたとの訃報は、この問題に関わられていた方の間で、大きなショックとして伝えられました。私も、講演会の前日に来高した奥山さんとホテルのロビーでお会いし、熱く語られれていた姿を昨日のことのように覚えていますし、昨年は肺ガンの闘病中にも関わらず、KHJ高知支部の会に出席頂き、最後の高知になるかもしれないと仰りながら、杯を交わしたことが思い出となっています。その生き様とエネルギーに圧倒的な迫力を感じながらも、優しさのにじんだお人柄でした。ご冥福をお祈りします。(写真は4年前の講演会のお姿です)
 「ひきこもり」に対するさまざまな社会の誤解と偏見を正し、個人の生きづらさの問題でなく、社会の問題として解決しなければならないことに尽力されてきた奥山さんとしては、その闘いは道半ばのままに逝ってしまうことには残念な思いもあることでしょうが、社会全体で「『ひきこもり』を招いた社会の病巣を取りのぞき、若者がいきいきと暮らせる社会、つまずいても本当にやりなおしのできる社会」を築いていくことが、私たちに残された課題ではないかと思います。
                          合掌 

3月7日「仮の議事録をアップしました」

 昨日は、第18回高知県ちびっこ相撲春季選手権大会で挨拶をした後、市内の西部の方で夕刻まで挨拶回りをしていました。午後からは、ずっと小雨が降っていましたので、夕刻には小雨で濡れた身体が冷えてしまいましたので、少し心配していたのですが、今朝起きてみると風邪っぽくもなく一安心です。
 今朝の報道は、前原外務大臣の辞任問題ばかりです。次は、細川厚労大臣がターゲットだと自民党は手ぐすねを引いているようですが、「政策論議より政局」という状況がしばらく続くのでしょうか。
 県政においても、予算関連法案の成立の遅れが新年度施策の具体化に当たって財源確保の面などで影響が出かねない状況があるだけに、国会運営に当たって与野党含めて「政局優先」の克服を願いたいものです。
 先週1日の本会議質問におけるテープ起こしが出来ましたので、こちらから仮の議事録がご覧いただけるようにしていますので、どうぞご覧下さい。
 今日からは明日にかけて、予算委員会となります。

3月6日「紙風船に思いをのせて」

 昨日は、四国横断自動車道(須崎西IC―中土佐IC)開通式典に出席してきました。工事着手からあしかけ7年、区間の短縮時間は6分程度とは言え、15年前に心筋梗塞で倒れた父が、救急車で運ばれ須崎の病院へ到着して間もなく亡くなったことを思い出しながら、命の道としての意義は大きいものがあると思ったところです。また、中土佐町の観光資源にさらに磨きをかけることで、交流人口が増えることも期待はされますが、併走して走るJRのことは多少心配になります。これから2年後に、四万十町まで延伸すれば、また、大きな変化が生じるのかもしれません。
 それにしても、この右側の写真、真っ青な空に水玉模様のように紙風船が吸い込まれていく様には、しばらく見とれるほど鮮やかでした。多くの町民、関係者のさまざまな思いが託されていたことだと思います。

3月5日「中土佐で自動車道開通式」

 課題の多い2月定例会も昨日の質問戦で本会議は休会となり、月曜日からは予算委員会となります。その狭間ではありますが、今日は四国横断自動車道(須崎西IC―中土佐IC)開通式典に出席のため、中土佐町に出向きます。先週のサイクリングイベントに引き続きの中土佐町ですが、久礼の出身と言うことでもあり、今回はお招きを頂いたものだと思います。このような式典に出席するのは、初めてのことですが、滅多にないことですので経験させて頂くのもいいのではないかと思っています。午後からは、市内で二つの会で挨拶をさせていただくこととなっています。行ったりきたりのバタバタですが、頑張ってきたいと思います。

3月4日「江渕さんお疲れ様でした」

 昨日の記事の更新は早朝に出来ていたのですが、ホームページビルダーの調子がおかしく、アップできないままでした。申し訳ありません。夜にパソコンに詳しい支援者の仲間に来ていただいて、直りましたので21時前には更新されました。
 さて、昨日は、「日本社会党」「社会党・革新連合」「県民クラブ」「民主党・県民クラブ」と会派名称の変遷はあれど、「がんこに平和・元気に福祉・平和憲法擁護・働く仲間の味方」として、変わらぬ姿勢で会派の代表として先頭に立ってこられた江渕「征香議員の議員生活最後の質問となりました。26年前の補欠選挙を闘われた時には、「社会党を支持する青年共闘会議」のメンバーの一人として、江渕さんの当選に向けて、頑張ったのが江渕さんとの最初の出会いでした。その時に、まさか席を同じくして、議会の場で働かせていただくことになるとは思いもしませんでしたが、これからは江渕さんの分まで頑張らねばと決意も新たにしているところです。
 とりわけ、今回の県議選挙・高知市選挙区において社民党が江渕さんの後継擁立が困難なために、高知市選挙区では私だけが社民党の推薦を頂いて闘うことになります。その意味でも、江渕さんの政治姿勢をも県議会の場で体現していくためにも、何としても頑張らねばとの思いです。長い間お疲れ様でした。ますます元気に高知の私たちの闘いに引き続きのご指導をお願いします。(写真は質問を終えての議会控え室での江渕さんを囲んでの集合写真です。)
 質問戦は、今日が最後で来週から予算委員会、常任委員会審議となります。

3月3日「もう一つの図書館議論」

 議会では、新図書館議論が毎日熱を帯びているが、昨夜は、これまで延び延びになっていた下知市民図書館の改築に向けて、その運営方法をどうするかなど、高知市の教育委員会と市民協働部の主催で話し合いがもたれました。
 04年度に図書館の床のひび割れに端を発して、使用禁止、改築への基本構想、基本計画と策定され地盤調査までいき、09年度には工事着工と言うところまでいったが、折からの高知市の財政危機宣言の前に、延期決定となっていたものです。しかし、昨年の「下知市民図書館の早期改築について」採択され、市議会ではこの凍結していた下知市民図書館の改築再開のゴーサインが出て、動き始めたものです。今後は、2012年度中の完成を目指して進むこととなっているが、その際の運営方法などについて、地域の声を聞きながら進めようとしているものです。現在の図書館運営委員会の方や利用者、町内会役員や青少協、防災会のかたなどそして私は交通安全会議の会長として参加させていただきました。地域では長きにわたった経過や思いがある中、いろいろな議論は出ましたが、「図書館」を中心に「生涯学習活動」「コミュニティ活動」「地域防災」の機能を持つこととなる新下知市民図書館をどのような形で運営していくか、少し時間はかかるかもしれないが、地域の納得のいく形にしておかないと将来に多少の不安を残すことになるかもしれないとの思いもしたところです。春野との合併以前の市内の5分館、15分室の中でも、潮江に続いて貸し出し冊数の多い地域に愛された図書館のリニューアルがさらに地域の知の拠点として発展し、さらに新たな生涯学習活動や防災活動やコミュニティ活動の拠点として発展していくためにも地域で可能な限りの協力を惜しまず頑張りたいと思っています。まさに、ここを拠点に、地域の人が集いさまざまなふれあいや交流が図られ、多くの市民が図書を利用し生きていく力を身につけ、多大な被害が予想される南海地震に備えた防災力が高まればとの思いなどで夢が膨らむ感じがします。本当は、今議論中の新図書館も夢の膨らむ議論ができればいいのですが。

3月2日「私の出番は終わりましたが、質問戦は続きます」

 昨夕、私の質問は終わりました。ぐったりと疲労感が出ましたが、さらにその後、午後11時頃まで控え室で作業。十分な回答が得られないままだけに、よけい疲労感が出ています。とにかく、新図書館は何が何でもやりきろうと言うことでしょう。財源確保のための合併特例債の期限があるために、遅れると「その審議結果によって、高知市は合併特例債という有利な起債の活用が困難となり、合築だけでなく単独整備であっても、財源の見込みが立たなくなるなど、選択肢が狭まった中での審議となる。」との事だが、去年の9月頃は「遅くても6月補正でも間に合う」なんてことが言われていたと思うのですが。3施設の総事業費109億1千万円との概算の大事業。取り返しのつかないことにならなければよいがとの思いで、不安視する県民の声は多いと思います。知事はこの声との「対話」をどう行うかも試されているのではないかと思います。
 その他の課題についても、テープ起こしを今日頼みますので、でき次第仮議事録をアップしたいと思います。

3月1日「いよいよ質問です」

 一応質問原稿は出来たのですが、相変わらずの詰め込みすぎで、下手したら再質問時間が取れなくなるかもしれないので、早口になってしまうかもしれません。いつも「もうちょっとゆっくりと質問したら。速射砲みたい。」と言われたりもしますが、懲りないもので反省しています。何とか直前まで原稿整理をしながら、首尾良くと願っています。ご支援よろしくお願いします。

2月28日「サイクリングイベントに800人超の参加」



 今朝の新聞にもありましたが、昨日の、須崎・中土佐町を結ぶ高知自動車道・須崎西インターチェンジ―中土佐ICの区間が3月5日に開通するのを記念して開催されたサイクリングイベントは大盛況でした。参加者は主催者の予想を遙かに上回る延べ800人以上の老若男女の自転車愛好家が自転車で「通り初め」をしました。私も、タイムトライアルの前に主催者としての挨拶とスターターもさせて頂きました。
 東京、長崎など遙か遠くから、また、中四国各県からもご参加頂くなど自転車による観光誘客の潜在力を改めて見せつけられたところです。
 また、今年の秋には、コグウェイ四国 2011「四万十川するっとライド」という世界のサイクリストと共に約500人が参加する高知でのサイクルイベントも予定されています。
 そんなこんなで、あちこち行き来しながらも何とか明日の議会質問の準備も大詰めにきています。登壇時間は、前二人の時間によって流動的ですが、スタートが午後3時半頃から4時くらいの間でしょうか。以前は4時過ぎから始まったと言うこともありましたが、おかまいなければ傍聴をよろしくお願いします。
 質問の大項目は以下の通りです。
1 来年度予算と知事の政治姿勢について            
(1) 知事の県政運営の姿勢について                
(2) 雇用問題と5つの基本政策について              
(3) 高齢者・子ども・DVについて          
(4) 宿毛湾港をはじめとした高知県の港湾の平和利用について    
2 新図書館について                   
3 地震・防災対策について              
4 インクルーシブな社会を目指して
(1) 地域で共に暮らすことについて            
(2) 地域で共に学ぶことについて                
(3) 地域で共に働くことについて  
5 自転車をものさしとしたまちづくりについて
(1) 観光振興や東西軸エリア活性化プランにおける自転車の生かし方
(2) 交通事故に巻き込まれないためのハード・ソフトの整備について

2月27日「今日も慌ただしい一日です」

 深夜までの原稿作成作業は、毎日続いておりますが、昨夜は以前からおつきあいのある朝倉夜間中学が高新大賞、子どもサポート賞を受賞したことを記念した祝賀会に参加してきました。その歴史に改めて触れる中、いつでも学びたいと思ったときに受け入れてくれる学舎があるということは本当にすばらしいことだと思います。そして、その学校の設立や運営さまざまな側面から支えて頂いている方のネットワークの凄さに感激です。開校以来13年、また、新たなスタートがきられます。
さて、今から四国横断自動車道(須崎西IC〜中土佐IC)開通記念サイクリング大会へ挨拶に出向き、トンボ返りで議会棟にて、質問準備にかかります。

2月26日「質問準備にラストスパート」

 昨夜、やっと議会質問の項目をまとめた「未定稿」なるものを出させて頂きました。これは、本会議での質問事項の趣旨を執行部に対して通告するものなのですが、趣旨の受け止めに違いがないかなどについてその摺り合わせなどを行います。私の通告した内容に正確さと説得力があれば摺り合わせの時間が余り必要ないのでしようが、力不足でいつも迷惑をかけています。そのため、執行部の方に夜遅くまで待って頂いたり、休日出勤を強いることになったりというのが最も心苦しいことです。すみません。しかし、これは決して馴れ合いというものではなく、通告した後は議場でのガチンコの質問戦に挑みます。
 今日からは、やっとその質問事項を豊富化させるための原稿づくりに入ります。残された日は、今日を含めてあと3日。しかし、その間にも、会議での挨拶や明日はサイクリングイベントでの挨拶に足を運びながらの、原稿作成作業ですので焦りはあります。昨年の今頃は質問の2日前にラストスパートをかけて仕上げていたことをこのコーナーで報告しています。「今朝は午前4時から原稿を書き始めて、議会棟での作業も含めて、ほぼ休みなしで、午後8時過ぎに一通り終わりました。肩はバリバリ、首はカチカチ、腰はズシンという感じです。」と書いています。今年は、まだ仕上がってもいないのに、それに加えて「目はチカチカ」という感じです。
 頑張ります。

 

2月25日「72時間を過ぎてしまったが」

 ニュージーランド南島クライストチャーチ市で起きた地震では、いまだ日本人被害者の多くが安否も確認されないまま困難な救助作業が続いています。すでに、地震による死者は113人、不明者は約200人に上ると発表されている中、生存率が著しく低下すると言われる72時間が先ほど過ぎてしまいました。しかし、現地では懸命の救助作業が続けられています。今、私たちが、被災者や家族、救助に当たっている方々に伝えられるメッセージは「あきらめない」ということだけかもしれません。そのことを具体化するためにも、現地の救助体制が多少脆弱であると言われる中、日本からはもちろん各国の救助隊が投入されないものかと思います。そして、「72時間の壁」を乗り越えた多くの生存者がいらっしゃることを願うだけです。
 そんな時期、定例会でも地震対策の強化を求めて、質問をさせて頂くこととしています。

2月24日「つまずく『志国高知 龍馬ふるさと博』」

 3月5日に開幕する「志国高知 龍馬ふるさと博」の一環として計画されていた桂浜の龍馬像の隣に武市半平太と中岡慎太郎のレプリカ像を結集させるという珍案が、延期することになったという発表があったとの報道があります。像の設置を県民に十分説明する必要があるとのことですが、「やめちょきや」の声にブレーキがかかったと言うことだと思います。龍馬記念館の館長のつぶやきも大いに影響しているのでしようか。いずれにしても、「龍馬伝幕末志士社中」の着工も不正入札情報で遅れ、レプリカ像結集も延期と、出だしからつまずくこのイベントの先行きが心配されます。
 それにしても新聞によれば「これ以上できないほど説明した段階で判断する」ということですが、「これ以上できないほどの説明」ってどんな説明で、どこまで納得してもらうと言うことなんでしょうか。この言葉が本心なら、新図書館構想もそんなスタンスを持ってもらいたいものです。
 昨晩も、質問準備で午後10時まで議会控え室に居残りでしたが、今夜も続きそうです。当面、3月1日の質問登壇までそんな状態が続きそうです。

2月23日「ニュージーランドで大地震」

 昨日発生したニュージーランド南島付近のマグニチュード6.3の地震でクライストチャーチなどを中心に大きな被害が出ており死者が65人にのぼっています。
 しかも、この地震では、クライストチャーチにある学校に研修や留学で訪れている日本人の多くも被害に巻き込まれているのか安否確認のできない方も多くいるようで心配です。皆さんの安全とこれ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。
 ニュージーランドはインド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界付近にあるため、大地震が頻発する国でもあり、クライストチャーチの近くでは、昨年9月にもマグニチュード7.0の地震が発生し、多数のけが人が出ていたようです。東京大学地震研究所によると、昨年9月の地震は岩盤が横にずれて発生する「右横ずれ断層型」で、今回はその最大余震とみられる。M6・3と昨年よりも規模が小さいが、震源が浅くクライストチャーチの直下で発生したため、被害が大きくなったと考えられると言われています。
 大地震が頻発する国でありながらも、備えは決して十分でなかったことも被害を大きくしているようですが、それだけに我々は急がなければなりません。
 定例会も昨日開会し、3月1日に控えた代表質問の準備に少々焦っております。質問項目の大筋を固めるためには、今日明日が山場です。今日もまもなく議会棟へ出向くことになります。

2月22日「『事の順序から言えば最終報告後の議案が筋』」

 昨日の総務委員会では、合築を前提とした図書館の設計費などを盛り込んだ予算案が提案される事に対して、「この予算案が可決されれば、追手前小跡地に県市一体型の図書館を作ることにゴーサインを出したことになるのか」という私の質問に対して、教育長は「了解されたと解釈する」との見解を議会の場でも明らかにしました。このような議論の仕方は、異例であると思います。教育長自らが、「事の順序からいけば、最終報告後の議案が筋」と言いながら、「執行部見解を変えるつもりはない」とか「方向性については、了解頂いたと受け止める」とか「大きな骨格については変更ないものと考えている」という言葉の端々に、いかにパブコメを反映しようが、「追手前小跡地に県市一体型図書館」という結論は変わらないという姿勢が見てとれます。このようなスタンスの県教委に極めて違和感を感じます。だからこその「中間報告」の修正内容になっているのではないでしょうか。
 2月19日付の読売新聞の記事では「『県民に合築を否定された訳ではない。議会で予算が通ればゴーサインと考えている』と中沢卓史・県教育長は強調する。県の2011年度当初予算案には設計費が計上され、合築方針に揺るぎはない。しかし、県と市が合築ありきの『強引さ』を改めない限り、異論や疑念が消えることはないだろう。」と結ばれていました。

2月21日「いよいよ明日定例会開催」

 今朝は、毎月の県民交通安全の日として街頭に立ちましたが、寒さが和らいでいく様子が実感できる中での街頭指導でした。
 いよいよ明日、2月定例会が開会されます。来週の1日には本会議での代表質問が控えている中で、質問準備にスパートをかけなければなりません。新図書館問題や雇用問題、支え合いの課題や地震対策など県民のみなさんが関心の高い課題については、質していかなければならないと思っています。
 しかし、さまざまなイベントなども入ってきますので、それらにも足を運びながらの準備となります。中でも、私にとってどうしても出席させて頂かなければならないのが、以前にお知らせした四国横断自動車道(須崎西IC〜中土佐IC)の開通を記念したイベントとしての27日に開催される「一日限定サイクリング大会」です。本来なら一緒に走るのが筋ですけど、開会式だけでも出向くことになりました。先週18日の高知新聞にも案内記事が載っていましたが、昨日までで約450人の申し込みがあっているそうです。

2月20日「高知医療センター黒字化へ」

 18日の県・高知市病院企業団議会では、高知医療センターの2011年度当初予算について、05年の開業以来初となる1700万円の単年度黒字を見込んだ予算案を可決しました。
 これまでは、毎年度10〜20億円の赤字を計上しており、累積赤字は100億円余にのぼっているが、PFIを解約して初年度の10年度は、不要となるPFI事業者への委託費など約4億8千万円の収支改善効果が出たほか、診療報酬改定やDPC効果などによって実質赤字は約3億円まで圧縮できる見通しとなっています。
 いずれにしても新年度において、単年度収支の黒字化の実現、さらにドクターヘリの運航、精神科病棟の整備、統合情報システムの更新といった重要な課題に挑戦する年でもあるが、医業収益の改善は、業務増加にも対応することであり、看護師を中心に60人の増員を図ることとなっています。体制の十分な確保によって、医療内容の質の低下につながらないような目配りを求めておきました。

2月19日「新図書館『中間報告』には疑問符ばかり」

 第7回新図書館基本構想検討委員会で、「中間報告」をとりまとめようとしていましたが、「フォーラムで出された意見がどこまで反映されるのか」「立地場所についての記述はこれで了承とはなりがたい」などの意見が出され、委員長も教育委員会もゴタゴタ。これで、新聞などにあるように「中間報告をとりまとめた」とは決して言えたものではないと感じています。こんなに議論が行きつ戻りつしつつ悩みながら検討されている委員を前に「場所や建設手法で駄目という結果になれば、再検討しなければならないが、合築で良いのでは、追手前小跡地で良いのではと言うのが大勢の方向では」と言い切る中澤教育長の腹づもりは、既定路線で走る異常なほどの決意が見て取れます。検討委員会長も「最後に決めるのは議会。我々は判断材料を提供する。」と言っていますが、委員の合意が図られず、県民のパブコメさえ反映されないままの報告書を判断材料と言えるのか。そんな状況で、基本設計の委託料予算を補正予算として提案し、審査してくれと言うところに無理があると思われないのでしょうか。

2月18日「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」

 今朝の高知新聞5面の「高知地震新聞」は、「津波の『激流』街襲う」の見出に象徴される、東北大の今村先生の解析結果の報告です。1月24日付のこのコーナーでも高知市防災講演会での今村先生の講演の若干の報告をさせて頂いています。先生は、「対策にはまず敵を知ること」と仰っていますが、敵を知ってどう備えるかが大事で、敵を知って、その敵の強大さにたじろぎ諦めてしまってはいけないし、諦めさせない政治や行政の支援が必要だと思います。
 先日来、地域で県民の声を聞かせていただく中で、地震対策については諦めの声の多さに、私たちの力不足を反省させられています。諦めさせないための施策の拡充については、この定例会質問で取り上げたいと思っています。そして、「備えることで被害を軽減できる」ということに確信が持てるような分析や施策を拡充していきたいものです。

2月17日「県予算などにご意見を」

 昨日、正式に県の新年度当初予算案が発表されました。知事は年頭から今年を「正念場の年」と位置づけていましたが、当初予算案では一般会計の総額はおよそ4338億円で、3年連続で55億5700万円、率にして1.3%前年度を上回る予算編成となっています。知事は「これまでの仕込みや仕掛けをいかして、政策効果を徹底的に追求していく予算にした」と述べられていますが、その詳細を検証していく2月定例会は来週22日に開会となります。
 また、補正予算には県・市新図書館「合築」に向けた基本設計費委託料として計1億700万円が計上されるなど、新図書館議論も熟さないままの判断が迫られることとなっており、慎重審議を心がけたいと思います。
 みなさんのご意見をメールで結構ですので、上のメールボックスからお寄せ下さい。

2月16日「『自転車をものさし』に考えてみたい」

 昨晩は、地域の挨拶回りを終えた後に、夜間の自転車の無灯火運転などの指導のため街頭に立ちました。先日も夜間に歩道で高齢の歩行者と自転車が衝突し、高齢者の方が亡くなられたばかりで、歩道を無灯火で走る自転車が気に掛かってしょうがありませんでした。しかも、無灯火ではなくても、相当のスピードで走っていますので夜間は大変危険な状況です。本来、自転車は「自転車歩行車道」においては、「徐行」が義務づけられているのですが、そのこと自体が認識されていない方が、多いのではないでしょうか。「徐行」の考え方には、いろいろあるかもしれませんが、国土交通省のサイト上の参考資料の中に「時速6〜8km程度」という記述がありますから、これが妥当な数字だと思われます。
 最近では、自転車と歩行者の事故で自転車側に高額賠償を命じる判決も多く、07年7月無灯火で歩行者と衝突し、歩行者を死亡させた15才男性に対して、3000万円の賠償が命じられた大阪地裁判決があります。もっと自転車に乗る際の知識を身につけて頂いて、マナーを守って(自らにも言い聞かせております)、自転車の快適利用が拡大することを臨みます。ただし、その際のさまざまな環境整備も必要なことは当然であって、それらも含めて、今議会の中では、昨年に続いて「自転車をものさしのまちづくり」についての質問も盛り込んでみたいと考えています。

2月15日「『やめちょき』の声」

 2月9日のこの欄で、「本物の観光を」と題して、「志国高知 龍馬ふるさと博」の一環としての龍馬、慎太郎、瑞山のレプリカ像の駅前設置について、疑問を投げかけたが、昨日あたりからマスコミにも「やめちょき」の声が出始めています。昨日の高知新聞「声ひろば」にも読者からの投稿があり、夕刊の「話題」欄では「やめちょき」のつぶやきが出始めているようなとの声があります。
 昨年補正予算で議案提出直前に頓挫した二階建てオープンバスの件と言い、とにかくポスト龍馬伝効果の観光振興策は、何か思いつきのアイデアに振り回されているような気がします。








2月14日「区切りの県政意見交換会を終えて」

 昨日は、春野地区の県政意見交換会を開催させて頂きました。一区切りとなる今任期中の最後でもあり、初めての場所でもあるという記念すべき意見交換会ではありましたが、うっかりと写真撮影を忘れました。残念。
 しかし、参加者のみなさんからは、「県の難病支援のあり方の不十分さについての指摘」「道州制など広域行政のあり方に対する見解」、「TPPに参加することを認めないという県の意思表示にもとづく国への働きかけの必要性」「中心部にある図書館には100台もの駐車場を確保するのではなく、もっとゆとりあるスペースを」「次期任期中に検討される議員定数や選挙区の見直しについては、議員同士の利害関係に左右されないためにも、第3者による検討会で行うべき」などの貴重なご意見を頂きました。
 今回頂いたご意見の中には、議会質問の中で取り上げたいと思っていた課題もあり、参考にさせて頂く予定です。連休最終日にもかかわらず、ご参加頂いたみなさんに心からお礼申し上げます。

2月13日「いよいよ今日第40回目の県政意見交換会へ」

 朝から小雪混じりで、風も強く、地域での挨拶回りをするにも、思わず背中を丸めてしまうような寒い日でしたが、午後の介良ふれあいセンター第39回県政意見交換会に参加頂いた皆さん本当にありがとうごさいました。
 参加者の方からは、「雇用の安定を図るには高知県だけでは、難しい面があるかもしれない。都市部との地域間格差をなくす政策を高知県から発信すべき。中でも、均衡のとれた国土の発展。休耕田などを再生させるためにも、農業後継者の養成を。限界集落の解消を。」との発言や「図書館については、県立と市民の機能・役割の明確化と充実を」「公立高校の先生方が、日常の業務で大変かもしれないが、もっと自らの学校に愛着や自身を持って、生徒と向き合ってもらいたい。ある校長先生などは生徒に向かって『君たちは高知の宝です。』と言って下さる。そんな思いで、生徒たちと向き合ってくれることにねさまざまな教育支援策以上の効果があるのではないか。」など、貴重なご意見を頂きました。
 いよいよ今日は、今任期中最後の県政意見交換会を春野地区で開催いたします。初めての場所でもあります。少し緊張もしますが、できるだけたくさんの方々に参加して頂きたいものです。お待ちしています。

2月12日「新図書館フォーラム、スタート」

 今朝の新聞で、昨日の四万十市で開催された新図書館フォーラムのことが報道されていましたが、参加者が少し寂しいのが気になります。ひょっと県民のみなさんから「高知市のこと」的な見方がされているとしたら、このまま走るより一旦ブレーキをかけて、県民全体の議論を深めることが必要ではないかと思われます。(出された意見の詳細は、こちらのブログに掲載されています。)私の県政意見交換会でも検討会報告と議会審議のあり方について意見が出されていましたが、それだけでなく、県民との合意のはかり方に少し困難さが見え始めているのではないかと思われます。今日は、高知市でのフォーラムですので、たくさんの参加があることでしょう。私は、介良地区でご意見を伺っております。

2月11日「お寒い中をありがとうございました」

 寒さがぶり返し、連休の初日であるにも関わらず、一宮ふれあいセンターの第38回県政意見交換会にたくさんのみなさんがご参加頂き、感謝でいっぱいです。
 新図書館については、「検討会報告と議会審議のあり方」や「少子化の中での科学館・プラネタリウムのあり方、駐車場のあり方」、南海地震対策については「津波浸水と河川堤防の耐震化、緊急避難場所と長期避難場所などについて」、議会改革については「議員報酬の日当制について」などの質問が出されました。終わってからも、質問できなかった方から、河川堤防の耐震化についてのご意見もいろいろ頂きました。熱心に耳を傾けて頂いた参加者のみなさん大変ありがとうございました。
 明日は、介良ふれあいセンターで午後3時から開催します。





2月10日「『夢階段』が現実に!?」

 昨日の高知新聞夕刊最終面に「日本初!?『動く階段』県内事業者ら開発」との記事が大きく取り上げられていました。 
 この「夢階段」は3年前の6月8日のこのコーナーで取り上げさせてもらいましたが、この新聞記事をきっかけに、さらに一歩前に進めばと思います。
 「夢階段」の設計などに関わってきた同級生の建築士から、試作品の見学を進められた時に、高齢社会が進行し、障害者や介護を必要とする人に対して在宅での支援が進められる中、この階段はまさに「夢階段」となるかもしれないし、県産材を利用することが基本となっているので、産業振興計画の中でも、着目されてしかるべきではないかと思ったところでしたが、いろいろと支障があってなかなか商品化に至りませんでした。ユニバーサルデザインの階段を目指すための手続きにバリアーが立ちはだかるという状況をどう乗り越えていくかが課題として残っています。
 昨日は、結構あたたかい日差しの中を地域での挨拶回りをしていましたが、夕方から冷えてきて今日は随分と寒くなっています。午前中は、地域に出て行きます。
 新図書館・点字図書館・科学館についてパブリックコメントの募集が始まりました。それぞれの中間報告もこちらからご覧になれますので、ご一読のうえ、県にご意見を届けるなり、私の方にもお寄せ頂ければ幸いです。




2月9日「本物の観光を」

 昨年の龍馬出会い博に続けと予定されている3月5日開幕の観光イベント「志国高知 龍馬ふるさと博」の一環として、桂浜の坂本龍馬像の両隣に、武市半平太と中岡慎太郎のレプリカ像が設けられることになったと報道されています。そして、3か月ほど桂浜に設置されたあと、JR高知駅前の「龍馬ふるさと博」のメイン会場「『龍馬伝』幕末志士社中」に移設されるとのことてすが、首を傾げてしまいました。それでなくても「龍馬伝」の生家セットでも、あれだけの議論になり、加えてこのレプリカ像ともなれば、「偽」が出迎える高知県観光になってしまいます。本来、「本物」の歴史が訴える力こそがリピーターを招いているのであって、一時のアピール性のみでは、いかがなものかと考えるのは私だけでしょうか。
 観光ガイドボランティア協会のみなさんが案内している旧跡には、特に大きなものがあるわけではありませんが、「歴史の事実」が存在しており、そこで何かを感じたい人たちがたくさん町歩きに参加してくれているのであって、そんな積み重ねこそが、本物の観光振興につながるのではないかと感じています。
 さて、昨日の「新図書館等複合施設のあり方検討委員会」の議論では、新図書館、点字図書館、科学館の検討委員会がそれぞれ別々に検討してきたことの温度差が感じられるような議論だったと思いました。3施設が一体的に整備される施設の全容が分からないまま、それぞれ県民が持ち得ている情報に違いがある中でのフォーラムやシンポジウムがどうなっていくのか関心がありますが、11日からの3日間の日程で、私も県政意見交換会の開催を予定しており、参加できませんので、残念です。参加された方からの情報をお待ちしております。また、私の県政意見交換会でも、新図書館に関してのご意見をたくさん頂ければと思っています。

2月8日「図書館合築から三施設合体へ?」

 昨日の子ども科学図書館・こども科学館基本構想検討委員会では「科学館(仮称)基本構想中間報告(案)」を検討の上、おおむね了承されたとのことです。検討委員の多くの方からは、「もっと広ければ」「1500uよりできるだけ広く」という声がありました。しかし、広さの制約の中に、「今回は第1段階、将来は拡充を目指すべき」という今後の展望を盛り込むべきではないかなどの意見もあったが、それは極めて困難なことではないかと思いつつ「だったらこの段階で、もっとしっかりしたものを検討しておく必要があるのでは」と感じた次第です。
 また、検討委員会では、今後の課題として@科学館本体のスペースの確保A収蔵庫のあり方B高知市以外の子どもたちへの配慮C登録博物館または博物館相当への対応が残されています。これは、科学館のあり方の基本に関わる部分ではないかと思うのですが、それが今後の課題として、どこの判断に委ねられるのでしょうか。
 今日は「新図書館等複合施設のあり方検討委員会」で新図書館、科学館、点字図書館が一つの施設の中にどう位置づけられるかのあり方が検討されます。そして、明日以降、県下3箇所での新図書館フォーラムなども経てパブリックコメントを頂いた上で、基本構想最終とりまとめへと進んでいきます。
 しかし、科学館以外にも検討会では明示されていない課題もある中で、執行部はその課題を明確にした上で、関連議案を提出することはできるのでしょうか。この定例会で先行きを全て決定してしまうことの判断を迫られるには、まだまだ県民との合意が不足しているように思います。この短期間のフォーラム、パブコメでそれが果たせるのでしょうか。私自身も悩める日々が続いています。
 地域での挨拶回りや定例会質問の準備もありますが、午前中は「新図書館等複合施設のあり方検討委員会」の傍聴をしておかなければと思っています。
 話は、全然別ですが、高知新聞に今冬の「静電気」を感じる回数が130パチで昨年の首位から9位に下がったとの記事がありました。私などは、1月のある一日だけでも、挨拶回りの最中、ドアノブなどで火花が飛んでいるかと思うほどの「パチパチ」を130回近く感じるような日もあったりして、いまだにそのトラウマが残っています。私の思いとしては、昨年以上のような気がするのですが。

2月7日「貴重なご意見をたくさん頂きました」

 昨日の県政意見交換会では、参加者の方々からたくさんのご意見・ご提言を頂きました。
 「県民が求める県政施策の中でも、雇用が第一というさまざまな調査結果があるが、どのような分野・形で創出していくのか。医療・福祉分野だけではなく、子ども達が将来目指せる仕事づくりも必要。一次産業、ものづくりの面などでも仕事が増えていくことが必要。」「新図書館議論の中で、地域の市民図書館分室を利用しているものにとっては、中心部に大きな図書館ができることより、いかに地域の利用者が利用しやすくなるかも大事。」「高齢者にとっては、医療に安心してかかれるかどうかが一番不安。これからの高齢者医療が安心できる制度にしてもらいたい。」「市内の小・中学生の就学援助家庭が極めて高率で、高い中学校では5割を超すなど、かつてより飛躍的に増加しており、こどもの貧困の問題が深刻。そのことと雇用の確保の問題は深く連鎖している。肝に銘じておくこと。最近は、企業誘致などもあまり熱心ではないのではないか。とにかく雇用を最優先に。」「学区制の廃止によって、遠距離通学の問題などが、世帯の負担にもなってくることを懸念する。」「図書館などもそうだが、中心街へのテコ入ればかりで、周辺部の衰退に目が向けられていないのではないか。」などなど「頂いたご意見を踏まえて頑張っていきたいと思います。
 福祉カーなどに乗って、わざわざご来場頂いた高齢者の方もいらっしゃって、感謝です。本当にありがとうございました。
 次は、今週末に3カ所で連続して行います。お近くの方は、是非ご参加を。

2月6日「今日は長浜地区で県政意見交換会」

 昨日は、午前中に春野地区を挨拶回りし、午後は新図書館基本構想検討委員会、高知市交通安全合同研修会、労働組合の会議などトリプルブッキングし、3会場を行ったりきたりし、結構疲れました。新図書館基本構想検討委員会を全て傍聴できたわけではありませんが、マスコミ報道などで見る限り、委員のみなさんが納得のできる中間報告書にはなり得ていないのではないかなという感じです。これから県民の意見を聞くための叩き台が、こんな形でしか提起できないところに問題があるのかなという感じがします。
 私としては、今日から13日までの間に4会場で開催する県政意見交換会の場でも、ご意見を聞かせて頂きたいと思います。まずは、今日の長浜地区での意見交換会です。是非お立ち寄りください。

2月5日「県立病院で労働基準監督署から、是正勧告」

 県立病院で労働基準監督署から、是正勧告を受けるような労働実態が明らかになり、マスコミでも報道されているように、県公営企業局としても改めることとなっています。労働者の時間外労働時間数を「時間外労働に関する協定」で締結された一定期間の延長時間内に収めるよう改善したり、当直時間帯の「待機時間」を労働時間(時間外労働時間)として取り扱っていなかったり、割増賃金の支払いがないことなどを改善するよう指導されているが、そのためにも勤務態勢の見直しなど含めて職員の増員配置がなされなければならないと考えます。
 このような事実を、「もっとひどい働き方をしている職場もあるのだから」と見るのではなく、「このような実態は氷山の一角かもしれないから、もっときちんと職場労働実態の点検・摘発を心がけよう」という視点で、改めて、働く者の労働条件・労働環境の改善のための闘いが労働運動の課題として突きつけられているのではないでしょうか。

2月4日「各地で頂く課題とお力」

 昨日、県内西部の方に挨拶回りに出かけていましたが、節分と言うこともあっていくつかの場所で、園児と鬼の豆まきの様子や高齢者の方々に披露していた施設などを目にしました。そして、今日は立春。昨日同様の暖かさになるようです。これからあの厳しかった寒さがどんどん和らいでいって欲しいものです。
 挨拶回りの中で、いろんな声も頂いています。中山間地における雇用の問題や町村合併後の行政機関と住民の距離の問題、県の出先機関の縮小による影響、県に少なからず影響される市町村の状況がある中で、県の姿勢がどうなるかなどのご意見も頂き、今までの取り組みの中での不十分さも感じたりしています。次に向けての課題やお力を頂いています。
 今日は東の方へと足を運ばせて頂きます。

2月3日「今回訴えたい議会改革」

 2月に入ってから、高知新聞で「政論治論」のシリーズを再開し、自治体議会のあり方などについて、連載されています。
 私は、議会改革の課題で、前回の選挙戦で訴えたのは、「政務調査費の透明化」と「費用弁償の実費見直し」でありましたが、達成できたのは残念ながら「政務調査費の透明化」だけで、見直しがされない費用弁償は支給されたものを受け取らずに法務局に供託をするということを4年間続けてきました。そんな中で、今回は、定数については国勢調査の結果を踏まえて見直し議論がされますが、それに加えて、私は次のことを訴えていきたいと考えています。
@政務調査費のさらなる透明化
 現在の閲覧方式に加えて、県議会ホームページでの公開を図る。
A費用弁償の実費見直しへ
 定額支給ではなく、旅費の実費支給とする。
B議会質問のあり方について
 本会議においても一括方式の他一問一答を取り入れる(議会基本条例の具体化)。
C議会の通年開催に向けて
 年4回の開催だけでなく、一年を通して開催し、緊急性を伴う議案にも適宜対応できることとする。当然、その際に費用の増加を抑えるためにも、費用弁償の見直しを図る必要がある。
 自民党県議団でも、議会改革を公約にすることを発表されたようですので、前回は議論の俎上にもあげなかった「費用弁償の実費見直し」などにも積極的に取り組んで頂きたいものです。

2月2日「ますます地域資源・人財で情報発信を」

 昨日は、南国土佐観光びらきに出席して、2011年の観光シーズン幕開けに際し参加者全員で気勢をあげました。昨年の龍馬伝による経済波及効果は放映前の234億円から昨年四月の409億円への上方修正、そして、最終試算結果は535億円と放映前の試算の約2.3倍に伸びたことも昨日公表されています。その意味では、正直、昨年の龍馬伝効果によるメリットをどこまで継続できるのかが問われる年でもあり、観光が真に産業として定着するためにも、地域の資源が観光資源として今まで以上にブラッシュアップされることが求められるのではないでしょうか。
 昨日も、県下から各地域のオリジナル料理を一堂に集めた試食コーナー「新発見!土佐の食コーナー」では、あっというまに参加者の皆さんによってたいらげられていました。しかし、「土佐の食」の魅力だけではなく、会場でも一際目立っていたブルーのジャケットの土佐観光ガイドボランティア協会のみなさんなど人の魅力も観光客の皆さんに好評であることもこれからの大きな力になることだと思います。
 また、会場では4月14日〜24日までカルポートで開催される絵画展「廃墟と再生」の画家の中西繁さんとお会いできて、名刺交換もさせて頂きました。「廃墟を描き平和を願う」中西さんのファンは大変多く、今回も高知での絵画展成功に向けた実行委員会の皆さんが大変頑張られています。しかも、氏の意志で鑑賞は無料と言うことです。是非この機会に足を運んで頂けたらと思います。私も、県議選挙が終わった後ですので、良い結果をご報告できるように、足を運びたいと思っています。そのためにも頑張らねば。

2月1日「『四国横断自動車(須崎西IC〜中土佐IC)開通』記念に自転車で走ろう」

 環境の面からも、自転車のことを書いてきたその一方で、四国横断自動車道(須崎西IC〜中土佐IC)が3月5日に開通すると言うことに触れるのも如何かとは思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私の生まれ故郷からは、今その日を心待ちにする雰囲気が伝わってきています。そして、今回の開通のプレイベントとして、開通記念の「一日限定サイクリング大会」を会長をさせて頂いている高知県サイクリング協会として、2月27日(日)に主催することとなりました。テーマは「道は中土佐へ」ということで、14qの個人タイムトライアル、28q、42qのチームタイムトライアルと一般及びサイクリングの部の4部門で開催されます。開通間近の高速道路を走り初めする機会というのは滅多にないことだと思います。私も、議会質問前の大変なときではありますが、駆けつけたいと思っています。開催要項はこちらから。参加申し込みは2月21日となっています。是非ふるってご参加ください。改めて自転車の良さが体感できることだと思います。トンネルばかりのコースということが少し残念ですが。
 詳細のお問い合わせは高知県サイクリング協会のサイクリングショップの山根さんまで。(yamane@khf.biglobe.ne.jp)

1月31日「『歩行者・自転車・車が安全に共存する社会』にするために」


 今日は、政務調査二日目の報告をさせて頂きます。
 昨年2月定例会で質問した中に、「自転車をものさしにしたまちづくり」をということで質問をしたことから、自転車のまち推進計画を策定した宇都宮市を訪問調査してきました。
 宇都宮市は,市街地を中心に平坦地が拡がっているなど、自転車を利用するのに適した環境を持っていることや、毎年秋には森林公園を舞台に「ジャパンカップサイクルロードレース」を開催し、全国から多くの自転車ファンが訪れているとともに、日本初の地域密着型プロロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が宇都宮市を拠点に活動しています。このような自転車に関する取組や活動をさらに高めて、宇都宮市の活性化につなげようということで取り組まれています。
 平成15年に「自転車利用・活用基本計画」を策定し,自転車走行空間の確保や駐輪場整備などに積極的に取り組み、それらの検証を行ってきています。その上で、環境保全意識や健康志向の高まりなどから、2011年度から5年間で、市民の誰もが「自転車を“安全”に使える」「“快適”に自転車が使える」「“楽しく”自転車が使える」「“健康とエコ”に自転車が使える」ようなまちづくりを目標に掲げ、「自転車のまち宇都宮」を目指しています。
 市内のあちこちで「自転車で“走れば愉快だ”宇都宮」を積極的にアピールされていますが、本県でも「自転車で走って体感“山・里・海・歴史”」のキャッチフレーズで自転車と歩行者の快適空間を確保する中で、環境先進県を目指して欲しいものです。
 せっかくの宇都宮で餃子も堪能することなく(ゴメンネ、ゴメンネー)、直ちに東北新幹線に乗って東京に向かい、第4回自転車セミナーに出席し、毎日新聞で「銀輪の死角」などを連載されている馬場直子記者の「相次ぐ高額賠償 自転車事故を巡る日本の現状」について講演を聞かせて頂きました。
 今や自転車保有台数は自動車保有台数を上回り、自転車事故が急増しています。ここ10年で対歩行者は3.7倍、自転車同士は4.4倍となり、自転車乗用中の事故死者は08年に971人でこの28年間の減少率はフランスの8割減に対して、3割減と減少幅が極めて少ない状態です。自転車事故の増加する理由として、自転車歩行車道の推奨や歩道走行が一般化していることにあるのではないかとのことです。そのような中、自転車事故を巡る裁判は、これまでの自転車事故での過失相殺が「歩行者よりの存在」だったものが「自動車よりの存在」へと変わる中で、「歩道上の自転車と歩行者の事故は原則、歩行者の過失はない」という「新基準」が打ち出されるなど、高額賠償を命じる判例も多くなっています。
 これらの現状を考えたとき、馬場記者が仰るように「歩行者・自転車・車が安全に共存する社会」をどのように築いていくのかと言うことが問われているのではないかと思います。多くの質疑討論がなされる中、政治の果たす役割の大きさも痛感したところです。
 高知市でも、東西軸エリア活性化プランの中にもある自転車と歩行者の快適空間の創出ということが言われていますが、交通安全の面からでも当然ですが、高知市の環境民権宣言や「低炭素社会のトップ・プランナー」をめざす高知県のよくよく考えていかなければ課題だと思っているところです。

1月30日「お祝い二席」

 昨日は、地域の挨拶回りを終えて、まず、向かったのが2月3日の旧正月を前にした中国帰国者の会の春節を祝う会でした。懐かしい、帰国者の皆さんとお会いできて、その笑顔が印象に残りました。
 これまでも、国賠訴訟の裁判闘争で新支援法を制定させて以来、年々明るくはなっている帰国者の皆さんが、本当に心の底から日本に帰ってきて良かったと言えるようになるために、新「新支援法」の改定に向けて闘いたいとの決意が示された席でもありました。(写真は、昨年の上海万博でも演奏した名手・趙景明さんとその弟子のみなさんの二胡演奏です。)
 その後は、これまで虐待予防に先進的に取り組んでこられたカンガルーの会の皆さんが、これまでの研究と実践の中から策定された「乳幼児虐待予防の手引き」の発刊記念とあわせて行われたカンガルーの会の新年会に参加してきました。私も、最近はいろんな会に呼ばれて、こどもの育ちについてお話しする機会もあります。そんなときには、虐待は予防が出来ると言うことをお話しさせて頂いていますが、これからはこの手引きをもとにさらに理論的にお話をさせて頂こうと思っています。
 現在、幡多ブロックで県の虐待予防のモデル事業として、取り組まれていますが、昨晩、日頃から活動されている会員の方や編集に携わられた方々も参加されて、今後はさらに県下に広がっていくことを祈念し合う会となりました。

1月29日「ともに学ぶ、ともに働く」

 今回は、まず26日に訪問させて頂いた調査について、報告したいと思います。
 昨年、2月定例会で質問した知的障がいのある生徒が地域の仲間とともに地域の普通高校で学ぶことのできるインクルーシブな教育を高知県でも目指すことができないかということについて、その先進例の一つとして念頭にあった大阪の自立支援推進校の実態を学びたいとの思いで、高槻市にある府立阿武野高校を視察調査させていただきました。
 詳細は報告できませんが、「ともに学ぶ、ともに育つ」と「自立支援」を目的とした自立支援コースの一学年三名の生徒たちと障がいのない生徒たちとの関係を築くために、入学した直後から、日々の授業や学校生活を通じて、きめ細かな取り組みがされています。授業にはピアの生徒(自立支援コースの生徒をそう呼んでいます)たちだけで受ける「学力保障」のための抽出授業(個別指導)と「ともに学ぶ」クラス授業があり、クラス授業には授業理解のサポートや個別課題での指導を必要とする「入り込み授業」などがありますが、個人の状態を常に把握して「ともに学ぶ、ともに育つ」と「自立支援」を目的とした丁寧な取り組みがされていました。(写真は音楽の授業でいわゆる「入り込み授業」となっており、ピアの生徒の横で音楽の先生がサポートをしています。)09年度には3名の定員に対して22名が応募するというニーズの高さに、小・中とともに地域で学んできた友達とともに、高校でも学びたいと思う生徒たちの気持ちが表れているのではないかと感じました。
 昨年の2月定例会での答弁にあった、大阪と高知県教委には、財政規模の違いもあることが先行的な判断の一つとされていたことを告げると怪訝な顔をされていました。それは、「大阪だって財政的に厳しいのは一緒」と顔に書かれているようでした。結局は、「ともに学ぶ、ともに育つ」という理念を持つか持たないかの違いであると言うことを感じたところです。
 次に、訪問した滋賀県の社会的事業所では「ともに働く」という理念について学ばされました。
  滋賀県の社会的事業所制度は、05年度から事業所型共同作業所の発展型として障がい者全員と雇用契約を締結し、最低賃金を保障する「社会的事業所」制度を創設したものです。
 この事業所の特徴は「障がい者従業員(5人以上)全員と雇用契約を締結することが要件であり、小規模な事業主体による継続的な障がい者雇用を可能とする仕組み」「福祉的就労の枠を越え労働者性を確保した就労の場」「福祉的な支援を継続的に行い、障がい者従業員の職場定着を図る場であり、福祉と労働の中間的な取り組み」「利用者と指導者という関係ではなく、あくまで障がいのある人もない人も対等な立場で共に働く『共働く』の場を具体化するモデルである」というものです。そのような社会的事業所において昨年度までで8事業所で55人の障がい者が雇用されていますが、昨年のNHK教育テレビ・福祉ネットワークで放送された「スラッシュ・レゾー」の代表米澤大さんの案内で事業所現場6カ所の視察させて頂いた後、県庁障害者自立支援課で聞き取り調査をさせて頂きました。
 そこでは知的障がいの方を含め、障がいがなくてもいわゆる就労が困難とされている方などが、賃金は最低賃金を上回る時間単価で、ともに働いており、障がいのある人もない人も分けることなく働くことで、達成感を得ており、次に進んでいくことになるのではないでかと感じさせられました。
 県庁内の喫茶店、立命館大学の廃棄物処理、草津サービスエリアの弁当販売、イチゴ農園(写真上では、一日30組の受け入れに限定しており、休みの日には行列ができる人気ぶり。そこに働く若者は障がいのあるものの他に引きこもっていた若者も多い。)、リサイクルショップ宝島(写真下、店舗自体が銀行の旧社屋のリサイクル。通常なら不燃物粗大ゴミで捨てられるようなものをリサイクルして販売している。そのリサイクル過程で障がい者の雇用が生まれている。)、印刷所などで働く障がいのある方たちと障がいがなくても就労が困難な方たちがともに生き生きと働く姿に、こんな「場」を提供できる取り組みがこれから広がっていくことが期待されているのではないでしょうか。







1月28日「学ぶことの多かった政務調査出張」

 26日からの政務調査出張では、午前中は大阪府立阿武野高校における知的障がい生徒の自立支援コースの取り組みの視察調査に始まり、午後は滋賀県の社会的事業所「スラッシュレゾー」他の事業所現場6カ所の視察調査と県庁障害者自立支援課聞き取り調査をして、夜は事業所の代表の方と交流をさせて頂きました。
 大津市で一泊した後は、新幹線で移動して午後1時から宇都宮市における「自転車のまち推進計画」について交通政策課のお話を伺うと共に、自転車専用レーンなどの取り組みについて現場を見せて頂き、終わり次第新幹線に飛び乗って、夜は東京都内で第4回自転車セミナーで、毎日新聞で「銀輪の死角」などを連載されている馬場直子記者の「相次ぐ高額賠償 自転車事故を巡る日本の現状」についてお話を聞かせて頂き、一泊した後、先ほど帰ってきました。
 詳細は順次ご報告して参りますが、実り多い視察調査で、2月定例会で取り上げる課題の参考になった部分も多くありました。

1月26日「説明責任が果たせる議論を」

 昨日午前中は、 第4回子ども科学図書館・こども科学館基本構想検討委員会を傍聴し、午後からは総務委員会で新図書館の検討について報告を受け、質疑を行いました。とにかく極めてタイトな日程で、検討会議論が進んでいますが、これで議会で決めよと言われても責任持った判断ができるのかどうか懸念材料が多すぎます。
 高知新聞世論調査で、6割近くが合築に賛成だから県議会はそれに沿って進めれば良いなどと仰る議員もいますが、そうそう簡単には結論を出せないのが正直なところです。2月8日に初めて立ち上げる新図書館等複合施設のあり方検討委員会での摺り合わせにも、困難さを感じないと言い、18億円のコストメリットはどこまで行っても確保できるなどという、俄には信じがたい県教委の姿勢に対して、もっと納得のいく議論がしたいのですが・・・・。さまざま議論をしても、基本設計を立ててみないと分からないから、とりあえず予算を認めんといかんじゃないかという9月議会の議論のような形で審議が進んでいくことを危惧します。高知県の将来にわたる知のネットワーク拠点・財産となる新図書館です。どのような結果になるにしても、県民・市民に対する説明責任が果たせるような審議を尽くしていきたいものです。
        今後の進め方(予定)
2月5日       新図書館基本構想中間報告(案)
2月7日
       子ども科学図書館・こども科学館基本構想検討委員会
2月8日
       新図書館等複合施設のあり方検討委員会
2月11日〜13日 新図書館フォーラム
2月18日      新図書館基本構想検討委員会
            中間報告とりまとめ
  未定       臨時総務委員会
2月22日      定例会開会
3月1日〜4日   本会議
   7,8日     予算委員会
   9日〜11日  総務委員会
  14日〜16日     〃
  18日       議案採決・閉会     

1月25日「腰の痛みと付き合いながら」

 昨日は、午後から、地元地域を挨拶回りする予定だったのですが、この間ずっと腰の痛みを感じていたのが、いくら湿布を貼っても効かず、痛みが取れないので、病院にかかりました。レントゲンを撮って診察をしてもらいましたが、少し棘が見えるが、神経に当たるとか特に悪さをしているようではなく、その周辺部も筋肉の張りなどからきている痛みのようで、痛み止めと筋肉の張りや炎症を抑える薬を頂き、様子を見ることとしました。快方に向かうことを願っています。
 夜は、高知市労連主催で「2011年度地財計画と自治体財政」と題した地方自治総合研究所の高木健二研究員の講演を聴かせて頂き、学習させて頂きました。毎年、2月初めに「自治体財政セミナー」という形で、東京でお話を聞かせて頂いていましたが、今年は都合が悪くて行けないと思っていたところ丁度高知で聴くことができて、ラッキーでした。お話を聞いていると、先週県から説明のあった「平成23年度当初予算編成の見通し」も、歳入・歳出の大きなスキームは地財計画に沿ったものになっているなと思いながら聴かせて頂きました。2011年度から3年間は、「中期財政フレーム」によって地方の一般財源総額は2010年度の水準を下回らないことにはなっているが、今の政権の不安定さによってどのようになっていくかの不透明感もあるというのが、率直なところのようです。その政権の質が試される通常国会がいよいよ開会しました。

1月24日「地震・津波という敵を正しく知る」

 昨日は、高知市防災講演会で東北大学大学院今村文彦教授から「津波の高精度解析 最近の被害と教訓を活かして」と題して、お話を聞かせて頂きました。昨年も夏に、県の主催で開催された県内市町村等の防災担当職員、高知県防災会議委員及び委員所属機関の防災担当者、高知県災害対策本部本部連絡員等を対象に「津波防災講演会」でも「宝永タイプ地震による津波の高精度解析−高知市周辺での地震・津波シナリオ作成に向けて−」というお話を聞かせて頂いていましたので、復習的な意味合いでも参考になりました。その時には、データとしてなかった新たな津波シュミレーションが示され、それで見ると下知地区は高い建物以外は全て浸水されるという状況に下知地区から参加されていた方も、改めて「何とかしちょかんといかん」という感想を述べられていました。
 また、先生は最後に「サバメシコンテスト」について紹介されていましたので、食材の豊かな高知でも、参考になる取り組みではないかと思いましたので、紹介しておきます。こちらからどうぞ
 一昨日の岡村先生のお話といい、「地震・津波という敵を正しく知り」、備えなければならないことを着実に進めていくしかありません。
 また、防災講演会の前に県立図書館に立ち寄ってみたところ、県立図書館が「あそぼうさいカルタ」を引用した「地震防災しおり」を作成し、「お持ち帰り自由」となっていましたので、頂いてきました。このしおりは昨年12月に作成されたようですが、防災啓発のためにも、もっと広がったらいいなとおもつたところです。「しおり」にするというあたりが、図書館らしくていいですね。

1月23日「『揺れるまでに何をしていたかしか残らない』地震対策」

 昨晩は、マンション自主防災会で高知大学岡村教授を講師に防災講演会を開催しました。近隣の自主防災会からも役員の方が参加してくださるなど20名の参加者で勉強させて頂きました。「長期浸水地域の防災対策、揺れが始まる前までにやっておくこと」と題したお話は、示唆に富んだお話で参加者のみなさんには大変好評でした。
「皆さん一人一人がケガをして、助けられる側にならないような備えと『サーパス知寄町』という『村』の支えあい助け合いのしくみをつくる。揺れるまでに何をしていたか、備えていたかしか残らないので、備えのためにいいと思ったことは全てやっておく必要性がある」というメッセージを参加者のみなさんがしっかりと受け止めて、今後に備えて頂けたらと思っています。



1月22日「『離港までが訓練』だとすれば大きな問題」

 昨日は、米軍揚陸艦「トーテュガ」と海上自衛隊輸送艦「しもきた」が、大分県の佐伯沖などで行う合同訓練の一環として、同時期に寄港するとのことに対して午後4時から、平和憲法ネットワーク高知、高知県平和運動センターなどで、改めて今回の宿毛湾港使用許可を取り消すよう、求めました。
 特に、新聞で報道されたように、27日の離港までが合同訓練の一環であるとすれば、高知県の港湾の平和利用に反する疑いは一層高まるとともに、使用目的の虚偽の届けと言うことになるので事実確認をすべきことを強く申し入れました。対応した港湾・海岸課長は上司に報告し、その対応を申し入れ団体に回答することになっているが、「休養」「友好・親善」という大義名分の変質が明らかになるかもしれない今回の同時寄港ということに注視しておかなければなりません。

1月21日「当たり前に生きていくことの困難さを解消するために」

 昨日、県東部にお住まいの方から、医療の質や体制と向き合いながら地域で生きていくことの大変さについての実態をお聞きするため、足を運ばせて頂きました。そこで、聞かせて頂いたさまざまなことから、地域で、在宅で暮らしていきたいという当たり前の思いを保障できていない今の社会のあり方変えていくために、私たちがやらなければならないことについていろんな宿題を頂きました。この宿題を解決していくのが私たちの使命ではないかと思っています。
 私の後援会に加入してくださる方々から、一言欄にいろんな励ましと共に県政に対するご意見やご要望もさまざま書かれてありますが、ここにその一部をご紹介させて頂きます。多岐にわたっていますが、雇用・医療・福祉・暮らしへの不安の声などをしっかりと受け止めて頑張っていきたいと思います。

県政へのご意見・ご要望
高齢者医療制度の拡充
街路樹を切らないで、緑いっぱいにして欲しい
新堀川の保全とビオパーク化
高知の駅名の看板があった方が観光面で良いのでは
観光振興策の充実
学童保育所の設置率は、日本最下位の高知県でいいのか。
助産師育成への窓口を広げて、助産師を一人でも多くし、子育てのお手伝いの人材増を
教育の充実
無駄な出張は絶対禁止
県・市が建物・イベントなど、共同でやっていけばより良くなるのでは….
人口増の政策
県の借金増大を苦にせず、大きな建設を計画するのは如何なものか
高知白バイ事件の質問に感謝
図書館の合築、駅前の幕末志士社中、アンテナショップ、これらに対する県議の声が聞こえない
議員の報酬が多すぎる
憲法9条守りたい
合築新図書館賛成。財務局跡地に資料館必要なし。跡地は駐車場にすればよい。
行政に対する批判、評価、提言等が著しく不足している
高齢化、少子化対策を
働く者全体の生活、権利低下改善に向けた社会・政治改革を
若者が県内で働くことができる施策を
高知は山が84%。山村に地主不在の山や畑(連絡先不明)が増え、山は荒れる一方。行政は山村にもっと目を向けて欲しい。
地産、まだまだ研究必要。新商品の開拓を。地消、高知から全国へ。東京だけでなく、金のかからない各地方の商社とタイアップして、商品・観光などの売り込みを
市民・県民の暮らしを重視し、平和で暮らせるよう
市民の生活安定を第一に。年寄りにもやさしい政治を
高齢者が安心して暮らせる社会を
中山間地の公共交通、生活道、森林、休耕地の整備(森林税が役に立っていない)
後期高齢者から、働いているからと税金取り立てないこと
全国的に地価が下がっているのに、これ以上固定資産税を上げないで
増税反対
年金額がもう少しあがればいいが(年金では足りないので働いている)
生活保護より低い年金に対し、介護保険料が高すぎる。
高齢化社会への対応充実
障害児者への施策充実
福祉の充実
地震対策の充実を
震災時に水没する地区に対する対策を早急に確立を。特に水と汚物対策
防災に強いまちづくりを

1月20日「米軍・自衛隊の合同訓練後の寄港は、平和利用違反では?」

 先日も報告した、県が許可して宿毛湾港に寄港することになっている米軍ドック型揚陸艦「トーテュガ」は、申し入れの際にも懸念されたように、同時期に寄港する海上自衛隊輸送艦「しもきた」と大分県の佐伯沖などで行う合同訓練の一環であることが昨日の高知新聞で報道されていました。
 このことを受けて、明日、平和憲法ネットワーク高知、高知県平和運動センターなどで、改めて申し入れをすることとしました。
日米合同軍事訓練の一環である今回の寄港を認めることは、現在進められている日米「軍事同盟強化」に手を貸すことにつながり、高知県の港湾の平和利用に反するだけでなく、尾崎知事が、記者会見における普天間基地の本県移設に関する質問に対し、「本県のように自然とかの強みをもっている県においては、その強みを殺してしまう施設だと思っており、将来の発展の縁を失ってしまうことになりかねないことであって反対」と回答したことにも反するものとなるのであり、改めて、今回の宿毛湾港使用許可を取り消すよう、求めることとしています。

1月19日「新図書館議論ますます慎重に」

 昨日、少し触れましたが第5回新図書館基本構想検討委員会は、「合築か単独整備の是非については、判断を避けて、最終的に判断すべき議会の判断材料を両論併記のような形でまとめる」と、委員長が簡単にまとめてしまったが、閉会後それでいいのだろうかという声を聞くことも多くあります。
 ある委員さんが、最後に「事務局案を叩き台に修正を加えるような議論に終始してきたが、本来もっとどんな図書館をめざすのか委員同士の議論がしたい」と本音をぶつけられたが、そんな熱い思いの議論は、少なかったように思います。
 さらに、図書館建築の専門家である委員が「想定面積では、開架と保存エリアで精一杯」とだめ出しされると、意見を踏まえて面積を積み上げることは可能などとのやりとりを聞いていて、何を今さらという感じもしています。結局事務局案を叩き台に議論し、修正を加えてきただけの、時間制約を受けた検討委員会運営のつけがここに来て露呈したのではないかと思われます。想定面積1万3000uが増加したとき、建設費用も当然膨らむことになるでしょうし、こども科学図書館など付加機能の構想がまとまった段階で上積みされた最終コストがどうなるかによって、さらにコストメリットの議論もやり直さざるを得ないことになるのではないでしょうか。
 結局、委員のどなたかも言ってましたが、コスト論による合築・単独整備の比較評価は無意味で、新図書館に望ましい機能を整備する姿勢が本当にあれば、当然、単独整備でも出来ることであるわけで、その本気度が県と市に問われているのだと思います。
 最終的に、判断するに値する判断材料としての「中間報告」がとりまとめられるのかどうか、今のままでは首を傾げたくなります。2月定例会で議論する際には、まだ、県民のパブコメが反映されていない時期であり、それで判断せよと突きつけられても、無理があるというものです。
 来週25日には、総務委員会で図書館議論がされることとなっています。関心のある方は、是非、傍聴を。

1月18日「物資調達の訓練」


 昨日、県議会に登庁したところ、丁度「高知県と潟香[ソンによる災害時における物資調達の訓練」が行われていましたので、見学させていただきました。
 この訓練は、県と潟香[ソンが、07年11月22日に締結した「災害時における物資の調達に関する協定」に基づいて、この訓練を通して災害時の連絡体制及び活動体制など、お互いの連携の強化と職員の技能の向上を図ることにより、災害時に迅速な対応ができる体制づくりを目的に実施されたものです。
 1.17に合わせての訓練は08年以来3年ぶりで、香川県宇多津町の潟香[ソン物流センターから配送車にて物資が避難所に到着し、おにぎり200個、お茶100個の受領が確認されて終了というものです。あくまでも私の想像の範囲ですが、実際被災後の対応は、「ローソンとの円滑な連絡は可能なのか。」「宇多津からの配送経路が遮断された場合の代替ルートは。」「時間通りには来ない。」「数がさらに大量になる可能性がある。」「他の救援物資と錯綜する。」などなどの混乱をいかに想定しておくかと言うことになるのではと感じたところです。実際は、それらも想定されているのかもしれませんが、今回のように、平時の訓練をおろそかにしてはいけないということだけは肝に銘じておく必要があります。
 午後からは、第5回新図書館基本構想検討委員会の傍聴をしました。
 詳細は、明日報告しますが、結論は「合築・単独のいずれかの結論は出さないが、合築整備が否定されたわけではないので、合築に向けた中間報告をまとめる。結論を出すのは、議会であり、そのための判断材料として報告をまとめる。」ということのように思えるが、多くの委員が事務局案を一部修正させて、消化不良のまま「えいやっ」でとりまとめた中間報告で、判断を任せると言われてもという感じです。

1月17日「1.17を忘れないために、学び続けるために」

 目を覚ますのは、いつも5時頃なのですが、今朝は特別の朝と言うことで、テレビの中継にあわせて5時46分に、黙祷を行い16年目の1.17を迎えました。
 死者6434人、行方不明者3人、負傷者4万3792人、全壊住宅10万4906棟、半壊住宅14万4274棟、全焼建物7036棟の被災実態に、私たちはこれからも学び続けなければならないと思います。そのことが亡くなられた方に対する供養ではないかと思います。今朝の朝日新聞17〜19面にわたって「阪神大震災から16年 私たちも忘れない」という特集が組まれています。毎年、この日被災地でコンサートを続ける川島あいさんと長田区のみなさんとの気持ちがつながるコンサートの様子を以前にUチューブで観たことがあります。中でも、この歌「しあわせ運べるように」だけは是非、みなさんも耳にしてください。記事の中には、昨年1月長田区を訪れた際に、いろんなお話を聞かせてくれた御茶屋さんの伊東さんも元気な顔を見せてくれていました。(写真左は長田の再生のシンボル鉄人28号と、右が御茶屋の伊東さんです)
 何年経とうとも、私たちが「阪神淡路大震災」から学ばなければならないことは多すぎます。






今日は、1.17に繰り返している私にでもできることとして、非常食で一日を過ごすことです。写真にありますように、左端が朝食のパンの缶詰、真ん中が昼食のわかめご飯、右端が山菜おこわです。今朝は早速缶詰を開けて、マフィンタイプのパンを非常飲料水で食べました。実はこのパンの賞味期限は「2011.01.17」と刻印してありました。これも何かの縁かもしれません。

  今週の22日には、マンション自主防災会で本年度の「防災講演会」です。講師は何とあの高知大岡村教授です。サーパス村のみなさんの悩みを共有できたらとお引き受けくださいました。

1月16日「震災後のまち再生」


 16年目の1.17を迎えようとする中、昨日の朝日新聞には、神戸・松本地区の再生住民調査の記事が2面見開きで特集されています。
 この地区は、私の弟が被災した地区でもあり、丁度被災10周年の際の1月17日付の高知新聞にも「阪神大震災あの日から10年−協議会設け復興に奔走」という見出で紹介されていた記事でも私の弟のことが取り上げられていました。その年、私は松本地区の再生について現地をたずね弟に案内してもらったことをこのホームページでも紹介しました。(写真はその時のものです。)その時の下りを少し紹介しておきます。

 この地区は私の弟が被災した地区で、被災後の松本地区の姿を見ていただけに、その様変わりぶりに驚かされました。その後の復興にあたっては、「松本地区まちづくり協議会」を軸に、神戸市の土地区画整理事業、まちづくり計画の策定にまちの人たちがどのように参加・協力してもらうかということでは随分苦労も多かったようです。
 長田区と同様多くの家が火災で消失していただけに、「あの震災の時に、近くに水があったら」という言葉をヒントに「せせらぎ」の整備が図られることとなりました。そして、地区計画によって沿道建物の誘導を図るなど、せせらぎと一体となったゆとりと潤いのあるまちなみが形成されています。
 また、せせらぎを地域の手で維持管理する活動を通して、地域の美化とともにコミュニティの活性化が図られていることも大きな副産物であると言えるでしょう。このコミュニティの活性化がいつまで続くことを祈るばかりです。
 「せせらぎ」はまちの潤いととともに防火用水の役割も果たしており、各所に防火用具が収納されたベンチが点在しています。また、流れる水は、山間部に位置する鈴蘭台処理場で処理された高度処理水を、約60mの高低差を利用して、麓のポンプ場で小水力発電の電気エネルギーに変換し、高度処理水は河川の維持用水、震災復興区画整理地区のメインストリートにあるせせらぎ用水に再利用され、河川や大阪湾の水質改善と温室効果ガスの削減に寄与して、地球規模の大きな水循環サイクルにも位置づけられています。
 復興のまちづくりは、災害に備えるまちづくりのヒントにもなるのではないかと感じさせられました。

 昨日の新聞報道にもあるように、「まちの再生」というのは、まちなみの再生だけではなく、まちにおける人と人との営みが再生されることであり、コミュニティーの再生であります。しかし、それを支えるための地域活動の継続の困難さは、6年前に訪問したときと変わっていないような気がします。調査に参加した関西学院大学関嘉寛准教授は「今回の調査結果は、被災地のコミュニティー再生が十数年では決して終わらないことを物語っている。」と結んでいます。このことからも、自主防災活動などを通じて、日頃からのコミュニティーづくりに備えておく必要があるのではないでしょうか。

1月15日「寒い毎日、玄関先まで出て頂いて恐縮です」

 今週は、ずっと寒い毎日が続いておりますが、地域の挨拶周りをさせて頂く中、写真のような氷を目にしました。市内西部の某所ですが、午前11時頃でも日陰の玄関先の瓶に氷がしっかりと張っていました。そんな寒い中、玄関先まで出てきて頂いて挨拶をさせて頂くのは大変恐縮します。しかし、逆に「寒い中をわざわざすまんねえ。」と言ってくださるなど励ましを頂くと、外は寒くても心の中は随分と暖かくなります。今夜から明日にかけてさらに寒くなるようです。みなさま体調など崩すことなくお気をつけてください。
 さて、12月定例会の報告の「県政かわら版冬号」ができあがって、お届けすべく準備中です。一足早くこちらからご覧頂けますので、どうぞご覧ください。その中に、県政意見交換会の案内も掲載してありますが、40回目の節目は春野地区で開催させて頂くこととしています。それまでに、長浜、一宮、介良でも開催します。お近くの方は、是非ご出席頂き、意見交換させて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。





1月14日「米海軍揚陸艇寄港は軍事演習後の『骨休め?!』」

 昨日、平和憲法ネットワーク高知・高知県平和運動センター・原水爆禁止高知県民会議をはじめとした12団体で米海軍揚陸艇「トーテュガ」の宿毛湾港寄港に反対する申入れを行いましたが、県は、外務省から「核兵器を搭載していないことに政府として疑いを有していない」との回答を得ていることと岸壁に空きがある以上、許可したとのことです。
 今回は、ほぼ同日同時刻に、海上自衛隊の揚陸艦「しもきた」も寄港する予定であり、ともに直前寄港地が佐伯ということなど、いかにもというきな臭さを感じます。寄港目的を相変わらず「友好・親善」としていますが、今回の2日間という日程は、その目的は友好親善などではなく、高知県の港湾を「いつでも使用できる寄港地」とすることにあることを証明しているのではないかと思われます。
 1997年12月県議会の「高知県の港湾における非核平和利用に関する決議」にある「世界の恒久平和は、人類共通の願いであり、県内全ての港において非核三原則を遵守し、県民に親しまれる平和な港としなければならない。」という願いとはかけ離れた、共同軍事演習への加担になるのではないかと懸念されます。
 さらに、現地では入港に伴う宿毛市民の安全確保、港湾汚染の防止に万全の態勢を整えることという要望もあり、現地の不安を取りのぞく配慮を求めましたが、県当局の前向きな姿勢は見受けられませんでした。私からも、「これまで毎回同様の申し入れをしながら。県の姿勢に検討・努力の跡が伺えない。今後もこのようなことがあるとしたら、もっと真摯な検討結果を示すべき」との指摘もしました。
 今後は、申し入れをした団体で26日の現地における反対行動に参加することが確認されております。
 さらに、昨年の決算特別委員会で、提出させた米海軍寄港に伴う費用は下記の通りとなっていることも報告しておきます。

米国艦船の寄港に伴う費用

1 米国艦船の寄港等で県が要した費用

年度 艦船名 業務内容 金額 寄港日
H18 ラッセル 警備 386,400円 H18.5.24〜27
バリケード設置等 955,500円
1,341,900円
H20 オカーン 警備 799,680円 H20.5.21〜26
バリケード設置等 1,750,350円
2,550,030円
H21 セーフガード バリケード設置 845,250円 寄港中止
(H21.10.7〜10予定)
H21 レイク・エリー 警備 681,450円 H22.2.1〜5
バリケード設置等 2,399,250円
3,080,700円

2 参考(収入)
「非港湾施設の損失の補償に関する訓令」第3条に基づき港湾施設使用料相当
額を中国四国防衛局長に申請し、補償を受けた非提供港湾施設損失補償額

艦船名 金額 備考
ラッセル 129,360円 4日間寄港 (H18年度雑入)
オカーン 210,540円 6日間寄港 (H20年度雑入)
レイク・エリー 215,820円 5日間寄港 (H22年度雑入)
555,720円

1月13日「地域で聞こえる現政権への厳しい声」

 地域での挨拶回りを重ねることが多くなればなるほど、今の民主党政権に対する不満の声が多く届けられます。「国民の生活が第一」という政権交代に期待しただけに、その具体化が見えてこない、実感できず、いつまでも民主党内のゴタゴタにケリがつかないないと言うことにイライラ感が募っているという感じです。かと言って、自民党の政治が良かったのかというとそうでもないとすれば、結局誰がやっても変わらないと言うアキラメ感につながるのではないかと心配してしまいます。「国民の生活が第一」という視点で行ってきた政治の成果をきちんと発信し、国民の理解を求めていくことが必要ではないでしょうか。
 「無縁社会」「孤族」ということが、大きな課題になっていることに対して、特命チームで対策を講じることを菅首相が発表しましたが、単なる場当たり的な対処療法ではなく、その背景も徹底的に把握・分析し、貧困やセーフティネットの課題ときちんと向き合っていくことが大事だと思います。そして、私も掲げている「働きやすさ・生きやすさ・暮らしの支援」へとつなげていきたいと思います。
 今朝もとことん寒い中で、交通安全指導のため街頭に立ちました。年末から続いた街頭指導も明日で終わりですが、年末・年始で延べ15回街頭指導に立ったことになります。

1月12日「今年も早々に米軍艦が宿毛湾港へ」

 昨年暮れに、米海軍揚陸艇「トーテュガ」が宿毛湾港に寄港するとの報道がされてから、県に対する申入れの場の設定を求めてきましたが、明日午後3時から申し入れを行うこととなっています。
 今回の揚陸艇の寄港は二日間とのことであり、今まで「友好・親善」を目的とした寄港との説明をしてきましたが、その目的は友好親善などではなく、高知県の港湾を「いつでも使用できる寄港地」とすることにあることをはからずも証明したのではないでしょうか。
 いずれにしても、平和憲法ネットワーク高知・高知県平和運動センター・原水爆禁止高知県民会議で明日午後、高知県に対して以下の項目で申し入れすることとしています。
1.揚陸艇「トーテュガ」の宿毛湾港寄港を許可しないこと。
2.米軍艦が本県港湾を恒常的な寄港地として使用してきていることに対して、港湾の平和利用と県民の安全を確保する観点からの見解を明らかにすること。
3.あらためて、非核平和県宣言や港湾における非核平和利用に関する決議の主旨を活かし、港湾のみならず、非核平和政策・施策を推進すること。
4.どうしても寄港を認めるとする場合においては、上陸米兵に対するボディチェックやバラスト水のチェックなど、宿毛市民の安全確保、港湾汚染の防止に万全の態勢を整えること。

1月11日「歩行者と自転車の快適空間を体感するために」

 12月10日から始まった年末・年始の交通安全運動も9日(日)で終了しましたが、今日から小学校の三学期が始まると言うことで、私たちの校区交通安全会議は、今週末まで期間を延長して、街頭指導を行うこととしています。今朝、集合した指導員たちのみなさんは総勢で17名。「寒いねぇ」が挨拶代わりになるほどの寒さの中で、登校してくる生徒たちの元気な顔に、安心したことでした。
 それにしても、通学・通勤中の自転車運転のマナーに本当にハラハラします。
 歩行者を巻き込む自転車の事故が、2009年の事故数は全国で2934件にのぼり、この10年間で約3.7倍に増えています。自転車乗用中の死者が年間1000人近くにのぼるというのは、先進国の中でも突出して多いという事態になっており、何らかの対策が急がれています。乗車する人全てが、安全マナーを徹底すると言うことはもちろんですが、自転車の歩道走行を認めてから40年、そのこと自体が事故を誘発することにもなっていることが指摘され始めています。今、都市部では、車道に自転車専用レーンを試行的に設置するなどの取り組みもされています。
 高知市における東西軸エリア活性化プランの中で、歩行者と自転車の快適空間ということが言われていますが、ハード面・ソフト面から考えていくためにも、宇都宮市の自転車のまち推進計画についての調査や「自転車事故を巡る日本の現状」についての自転車セミナーを受講してくる予定です。そして、自転車事故をなくして、歩行者と自転車の快適空間が体感できるようなまちづくりの参考にしたいと思います。

1月10日「タイガーマスクの思い」

 全国の児童相談所など児童施設にタイガーマスク・伊達直人なる人たちからランドセルなどの贈り物が届くニュースが相次いでいます。
 私も中学生の頃、夢中になったプロレス漫画ですが、その主人公は孤児院で育てられ、プロレスラーとして活躍し始めて、自らが育った同じ境遇の子どもが暮らす施設にファイトマネーを寄付する姿が描かれていたもので、主題歌の勇ましい「行け!タイガーマスク」も人気があったが、エンディングに流れる「みなし児のバラード」に胸打たれた子どもも多かったのではないでしょうか。
 その頃の、「タイガーマスク」世代が、今の時代に少しでも何かできることを思いついた方がいるのではないかと言われています。しかし、昨年末から始まったタイガーマスクプレゼントということを考えれば、そのきっかけには、昨年10月から放送されているパチスロ「タイガーマスクCR」のTVCMなどを目にしたこともあるのではとも思ったりします。
 いずれにしても「支え合いの力」が後退している中での一つの光明かもしれませんが、本来なら子どもたちが健やかに育ち学ぶ権利を保障できる社会であることが前提にあって、その上でタイガーマスクのような気持ちが広がることが望ましいのではと思ったりします。
♪あたたかい人の情けも
 胸を打つあつい涙も知らないで
 育った僕はみなしごさ (「みなし児のバラード」より)

1月9日「バドミントンで日韓交流」

 昨日は、韓国ソウィ小学校を高知にお招きして高知の小学生たちと国際交流バドミントン交流大会を開催しました。今朝の高知新聞26面でも報じて頂いていますが、昨年7月に韓国ソウィ小学校に高知の小学生たちが遠征に行った際に、校長先生から、1月に高知に行きますと約束をしていただき、その約束が果たされたというものです。
 大会には、高知の小学生だけでなく、岡山や香川、徳島からも参加して頂き37名の小学生バドミントン選手がソウィ小学校の小学生6名とバドミントンを通じた交流を行いました。私も小学生バドミントン連盟の会長として、歓迎の挨拶を述べさせて頂くとともに、少し交流試合を観戦させて頂きました。
 最初は、サーブ権をジャンケンで決めるという日本の習慣が分からず、とまどったりという場面もありましたが、だんだんと慣れるにしたがって力一杯のプレーが繰り広げられていました。
 子どもさんは、2泊のホームステイを含めて5日間の高知での交流観光を楽しんで頂けたらと思っています。今日は、高知城 ― 日曜市 − 桂浜 −木浦の母と呼ばれる田内千鶴子さんの記念碑などを見学される予定です。

1月8日「自殺者13年連続の3万人超」

 昨年の全国の自殺者が3万1560人で、13年連続で3万人を超えたことが、警察庁の速報値で明らかになりました。しかし、前年比では3.9%、1285人減っており、01年以来9年ぶりに3万1千人台に下がり、自殺予防対策の支援の効果が徐々に出始めたのではないかとも言われています。しかし、「無縁社会」という家族や職場や地域のつながりが、弱くなっている今の社会で、さらに手を抜くことなく、支援をすみずみにまで届けるように取り組まなければなりません。
 都道府県別では、本県の減少率が14.5%、38人減と高い方から5番目となっていますが、一昨年に自殺者が多かったこともあり、減少したとは言え224人の方が自死されているという現状とその背景をきちんと分析し、さらなる支援策を高じていく必要があります。

1月7日「ウォーキングで健康増進・鏡川河畔の探索を」

 参加の呼びかけを頂いていたのですが、所用で参加できないお詫びもかねて、こちらでご紹介させて頂きます。
 明後日1月9日(日)10:00〜12:00 (受付9:30〜)の間に「鏡川早朝ウォーキング」が開催されます。鏡川河畔のみどりの広場で、出発セレモニーを行い、みどりの広場をスタート地点として、月ノ瀬橋〜天神大橋を一周するコースでウォーキングが行われます。高知新聞でも告知されていたのでご存知の方も多いかと思いますが、平成の名水百選に選ばれ、“龍馬も泳いだ鏡川”を、ホテルや旅館に宿泊された観光客の方とも交流しながら、健康増進を図りませんか。という趣旨です。
 1月9日(日)を第一回として、第2日曜と固定した上で、冬場(10月〜3月)は6時30分、夏場(4月〜9月)は5時30分スタートを予定しているそうです。
 この取り組みを持続させるために、「鏡川早朝ウォーキング」ファンクラブの会員(会費無料)を募集します。これを機会に、是非参加されてはいかがてじょうか。
 月一回、健康作りを考える機会にもなるし、鏡川河畔の新たな発見につながるかと思います。
 私も、第一回には参加できませんが、以後は機会を捉えて参加してみようと思っています。





1月6日「近づく1.17」

 16回目の1.17が近づいています。
 その前段では、ほぼ毎年母校の関西学院大学の災害復興制度研究所が開催するシンポや日本災害復興学会に出席して、災害復興について学ぶ機会を作っているのですが、今年はさまざまな日程が重なって困難なので欠席の返事をしているところです。
 8〜10日までの間「2011年 復興・減災フォーラム」が開催され、コミュニティと脆弱な階層を支える「地域力」「市民力」「統治力」を育てるための議論を始めることとされています。研究報告としても「震災障害者法制度研究会」「ジェンダーと災害復興研究会」「震災疎開研究会」「法制度研究会」「中山間地研究会」などから報告が予定されています。出席できない私としては、報告集の発刊を待ちたいと思います。
 1.17が近づくにつれ、さまざまな震災復興の課題が報道もされます。今朝の朝日新聞では、帰宅困難者対策について取り上げられていました。私たちマンション自主防災会では、昨年暮れ、「人と防災・未来センター」を訪ねて、語り部のお話も聞き、年を明けてこの22日には、自主防災会で岡村眞高知大学教授をお招きしての防災講演会を開催します。そんな備えを地道に積み重ねていきたいと思います。
 そして、私は2月定例会の質問で、この8年間で取り上げてきた地震防災の課題で積み残しになっている課題を取り上げたいと思っています。

1月5日「夢を実現できるまなびや」

 昨日の高知新聞に、今年の高新大賞に朝倉夜間中が選ばれたことが大きく取り上げられていました。
 1998年の開校以来、不登校の中学生や高校中退者らの「学びや」となっているこの朝倉夜間中学校がこのような形で評価されたことは本当に喜ばしいことです。
いろいろな形で、学ぶ機会を失ったり、中断されたりした人が、学び直しの機会を与えられる場がさまざまな人たちの支えで提供され、継続してきたことに敬意を表します。
朝倉夜間中は県内唯一の自主夜間中として、これまでに延べ342人が入学し、本年度も25人が学んでいるとのことです。
 実は、私が県職員で労働組合の役員をしていたとき、高知県職員労働組合の結成50周年を記念して設立した「ふれあい基金」の第一回助成団体に、この朝倉夜間中を選定させて頂いた経過があります。また、設立メンバーで現在の代表を務める、鍼灸師の山下実さんは、私が腰が痛くなってどうにもならなくなったら泣きついていくことでお世話になっています。そんな縁もゆかりもある方たちが、このように評価されたことを心からお祝いしたいと思っています。そして、山下さんが新聞でコメントしている「夢もなくここに来る子もいる。そうした子にも夢を見つけてもらいたい。目標を持って『もう一度、学びたい』とやってくる子とともに、みんなが夢を実現できる学びやにしたい」との思いを全ての教育機関がしっかり受け止めるべきだと思ったところです。

1月4日「少しの余裕で交通安全を」

 年末・年始の交通安全運動期間の重点日ということで7時30分から街頭に立ちました。交通安全協議会の重点日とは違っていますので、少し少ない人数での取り組みとなりましたが、仕事始めの日という事なので、車も多く出ていましたし、自転車も急いでいたという感じです。
 昨年の県内での交通事故は3692件で、前の年より122件減少したものの、交通事故死亡者は52人で、前年を7人上回っています。特に、亡くなった人のうち、65歳以上の高齢者は28人で、前の年より13人、率にして86.7%増え、引き続き高齢者の事故防止が大きな課題となっています。このうち歩行中に車にはねられて死亡した人は16人で、道路を歩いて横断中に事故に遭うケースが目立っているとのことです。
 私たちが街頭に立っていても、道路幅の広い幹線道路で青信号が点滅し始めても、渡ろうとする人が見受けられるのが、一番心配です。
 忙しい毎日かもしれませんが、運転者歩行者ともに少しの余裕をもって、生活のリズムを刻むことを心がけたいものです。

1月3日「ネット上の偽装」

 昨日、家族を連れて行った「龍馬ろまん社中」は、最後に観ておこうという方たちでなかなかの賑わいでした。母(81才)が、高知に来られない友達に、写真を送ってあげるということで、龍馬風のモデルさんと一緒に写真を写していて、あることを感じました。それは、「龍馬風」という偽装「なりきり龍馬」と承知でも、皆が楽しめることもある一方で、これまでにも、さまざまな偽装が世間を騒がせ、人の信頼と食の安全と安心などを奪ってきたということです。
 そんなことを考えたのも、元旦早々、偽「おせち」事件が、インターネット上を走り、まさにインターネット上で、人気を集めてきた共同購入サイト「グルーポン」を震撼させているからです。今回の事件は、21000円のおせち料理が、500人の応募が集まることにより10500円という半額で購入出来るということで、購入が殺到したらしいが、届いたおせち料理のひどさにクレームが相次ぎ、遂にこのおせち料理を販売した「バードカフェ」の社長が退任を迫られることになったと言うことです。内容は写真で見ての通りですが、見本との違いに驚くばかりです。
 複数の客が共同で購入することにより50%以上の割引が出来るという「共同購入型クーポン」と呼ばれるサービスが、成長してきたが、斡旋される格安商品にこのようなものが出回ることによって、一気に信用を失う「ネット販売」の危うさを感じました。
 その矢先の今朝の朝日新聞で、バイク買い取り専門店の「バイク王」がネットの比較サイトで他の業者とバイクの買い取り価格を競っているように見せかける「虚偽価格競争」を行っていたことが報じられています。ここ数年、さまざまな偽装が問題になりましたが、今年はネット上の偽装がさまざまな問題を引き起こしそうです。


1月2日「携帯電話からこの記事を読んで頂けます」

 以前から、「このホームページを携帯電話からもアクセスできるようにすれば。」とのアドバイスを頂いていたのですが、自分の能力ではとても無理なことでしたので、手つかずでした。正月に帰省した息子に相談したところ、「例えば、このホームページの全てを見せるのは、画面上も無理もあるので、「今日この頃」の文章だけは読んでもらうように、それのみを転載したブログを開始して、これにアクセスしてもらうという方法なら可能では」ということで、作ってもらいました。もっとこんな改善をすればとかのアドバイスがあれば、ご指導ください。とりあえずは、これで続けてみたいと思います。携帯からアクセスしてくださる方、今後ともよろしくお願いします。
 今日も事務所で作業をしていますが、実家から午後には、孫の顔見たさに母が出てきますので、高知駅で迎えて、まだ見てない「ろまん社中」を連れ合いと共に案内して夕食は、明日の朝一便の飛行機で上京する息子も一緒に鍋を囲む予定です。ちなみに私は「ろまん社中」は三回目となりますが、「土佐・龍馬であい博」のクロージングが近づいた中、どんな雰囲気になっているのか見てくるのも参考かと思って行ってくることにします。

1月1日「ますます広がりゆく団結を求めて」

謹賀新年

本年もよろしくお願いします

 年が明けました。正念場の春を目の前にして、気持ちも新たに事務所で初仕事です。少し風が強く、寒いのですが日向は結構暖かいようで、事務所横の青柳公園に散歩に訪れた方と年始の挨拶を交わしたところです。
 ホームページ新年用の写真のために干支の卯と関係のあるものを探して、元旦の街を自転車で初走り。札場東公園にウサギの乗り物を見つけましたのでパチリ。その後、札場西公園にも回ってみましたが、両公園とも一人も人がいないという静けさでした。日頃は若い親子連れの多い公園なんですが、さすがに元旦は家でゆっくりとされているのでしょう。それから回った、江ノ口川の「地球33番地」付近では水鳥がたくさん群がっていました。ここでは、ご家族連れの方が「地球33番地」のモニュメントを背景に写真撮影をされるなど、それぞれの正月が営まれていました。
 頂いた年賀状で、さまざまな励ましを目にする中、「頑張らねば」との気持ちが新たになってきます。
 私たちが関わってきた政治闘争は、「全歴史は階級闘争の歴史、すなわち、社会的発展のさまざまの段階における搾取される階級と搾取する階級、支配される階級と支配する階級のあいだの闘争の歴史であった。」という今から124年前のフリードリッヒ・エンゲルスの言葉で表現されている通りです。国民、県民のほとんどは搾取される民であり支配される民です。その方たちの立場に立って闘いを継続するためには、その方たちとちもに団結して闘うしかありません。しかも、一時的な団結ではなく、ますます広がりゆく団結に支えられて闘い抜いていきたいと思います。そんな決意を改めて固めているところです。